2025年1月に実施したカスタムカーショーでの啓発活動で見つかった不適合箇所の例(画像:自動車技術総合機構)

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「誤解を与えない展示」に向けて

 自動車技術総合機構は、2026年1月9日から開催されるカスタムカーの祭典「東京オートサロン2026」の会場で、保安基準不適合車が公道を走行しないように啓発活動を行います。

 東京オートサロンでは、パーツメーカーやカスタムショップなどが毎年さまざまなカスタムカーやチューニングカーを披露します。ただし、すべての展示車が公道を走行できるわけではありません。

【画像】「ええぇぇ…」 これが摘発された「不正改造車」です! 画像で見る(50枚以上)

 日本国内の公道を走るには、安全・環境基準を定めた「保安基準(道路運送車両法)」に適合させる必要があります。

 装置の改造や取り外しなどにより、基準を満たさなくなった状態は「不正改造車」という扱いになり、公道を走行することは違法となります。

 展示車のなかには、あくまでイベント展示用として、公道を走る前提ではないとしても、保安基準に合致しないように改造されたものも多数あります。

 例えば、タイヤ・ホイールの突出(ハミタイ)、窓ガラスへの貼付物等(フルスモやハチマキなど)、車体の突起物(竹ヤリマフラーなど)、スポイラー(競技用ウイングなど)、灯火器の改造や装着といったものです。

 もちろん一般来場者に対して、「公道走行不可のショーカー」と明記があれば問題はありませんが、自動車技術総合機構によると、そうした展示で来場者に保安基準に関する誤解を与え、不正改造の認識がないまま、保安基準不適合車を運行するなどの行為を増加させる可能性があると懸念しています。

 同機構では展示車に対し、公道走行不可のショーカーには、その旨を見やすく表示するように、出展者に対して啓発活動(注意喚起)を実施するといいます。

 また、現地で公道走行可能としているクルマに対しては、展示内容を確認し、保安基準不適合が見つかれば、直接指導が行われます。

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 東京オートサロン事務局も、競技・展示専用車両を除き「公道走行を前提とした道路運送車両の保安基準に則ったクルマづくり」という考え方を提唱しています。

 ルールを守りつつ、「見て楽しむ改造」と「乗って楽しむ改造」をしっかり線引きすることで、周囲に迷惑をかけないカーライフを楽しむことができます。