「反マドゥロ政権」を掲げてきたベネズエラ音楽界、米軍侵攻による拘束に慎重姿勢
ドナルド・トランプ大統領は1月3日未明、ベネズエラの首都カラカスで行われた軍事作戦ののち、米軍が同国の指導者ニコラス・マドゥロを拘束したと発表した。正午までにトランプはマール・ア・ラーゴから、「安全で、適切かつ慎重な移行」が実現するまで、アメリカが同国を運営すると述べた。国際社会が高まっていく緊張を見守るなか、ベネズエラ系ディアスポラの著名なアーティストたちは、際立って慎重な姿勢で反応した──その多くがマドゥロ政権への批判を牽引してきた存在として知られる。
先月にはオスロでのノーベル平和賞授賞式で歌い、ベネズエラが民主主義へ回帰するまでは国内で公演しないと誓っているダニー・オーシャンは、野党指導者マリア・コリーナ・マチャドの投稿を共有した。その投稿では、2025年のノーベル平和賞受賞者が米国の行動を称賛し、「エドムンド・ゴンサレス・ウルティアをベネズエラの正統な大統領として即時承認せよ」と求めていた。現在スペインに亡命しているゴンサレス・ウルティアは、マチャドが立候補を禁じられたのち、2024年選挙で野党側の候補者を務めた人物である。
エレナ・ローズは、ダニー・オーシャンおよびアーバン系アーティストのジェリー・ディと、郷愁を誘う「Caracas en el 2000」でコラボレーションした人物だ。彼女は祈りを呼びかける投稿をInstagramでシェアした──「これはスピリチュアルな戦争です、光の中に立って」。
同様に、新進気鋭のシンガーソングライター、ホアキーナ(Joaquina)は「Abajo cadenas(鎖を打ち砕け)」という印象的なフレーズを投稿している。ベネズエラ国歌の一節を力強く想起させる言葉だ。
「転換の時が迫っている」
ラワヤナは、その日を通して沈黙を保っていた。しかし、彼らが元日にリリースした最新アルバムは、突如として予言めいた響きを帯びているようにも感じられた。『¿Dónde Es El After?』の1曲目「Si Te Pica Es Porque Eres Tú」は、ドラム主導の躍動的なトラックで、リードシンガーのベト・モンテネグロが、挑発的にこう歌う──〈ラワヤナからハッピー・ニューイヤー。あのクソ野郎どもが、今度こそ出て行ってくれますように〉。
この曲は、マドゥロ拘束の第一報と並べて、一部のベネズエラ人によってオンライン上で広く共有された。そして翌1月4日、ラワヤナは「Tonada por ella」を投稿。亡命の痛みを捧げたミニマルなフォーク・バラードで、モンテネグロと、マイアミを拠点とする実力派ソングライター、セルバンド・プリメーラ(Servando Primera)との共作である。プリメーラはクリスティーナ・アギレラ、カリ・ウチスらのヒット曲を手がけてきた人物だ。さらにリリースの一環として、電話番号も公開し、そこにかけると、ベネズエラの作家アルトゥーロ・ウスラール=ピエトリが、石油国家としてのベネズエラの失敗について語るアーカイブ音声を聴けるようにした。
ラワヤナが、ベネズエラ人ラッパーのアカペラを迎えたバイラルヒット「Veneka」を2024年に発表した後、同曲がマドゥロから公然と直接批判されたことで、グループは国内ツアーの中止を余儀なくされた。この曲は、ベネズエラ人女性移民への蔑称として使われてきた言葉を、自らの言葉として取り戻す内容で、反抗的なものとして受け止められ、当時、選挙不正の報道が広く拡散していたマドゥロ大統領の神経を逆撫でした。その批評的成功は、のちに2025年のラテン・グラミー受賞によって確固たるものとなった。
アカペラは、そのなかでも最も率直な反応を示したひとりだった。土曜日の夜遅く、Instagramに投稿された彼の言葉はこうだ。「転換の時が迫っている。どれほど厳しいものになるかは分からない。でも、僕ら全員がそれを必要としていることは、ずっと分かっていたんだ」。
From Rolling Stone US.
オルタナティブ・バンドのラワヤナ(Rawayana)が2026年の元旦に発表した最新アルバム『¿Dónde Es El After?』の1曲目「Si Te Pica Es Porque Eres Tú」は、ドラム主導の躍動的なトラック。リードシンガーのベト・モンテネグロが、挑発的にこう歌う──〈ラワヤナからハッピー・ニューイヤー。あのクソ野郎どもが、今度こそ出て行ってくれますように〉
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