江戸時代からの歴史が息づく街並みと、未来都市を思わせる大規模再開発「高輪ゲートウェイシティ」。港区の泉岳寺・高輪エリアは、新旧の魅力が交差する、今最も注目される場所の一つです。

再開発に伴い不動産価格は高騰を続けてきましたが、最新の市場データからは、これまでとは異なる「変化の兆し」が見えてきました。

今回は、このエリアの最新市況を読み解き、売却・購入で失敗しないための戦略を、らくだ不動産株式会社の不動産エージェント、村田洋一さんが解説します。

◾️歴史と革新が共存する街の魅力
このエリアの最大の魅力は、そのポテンシャルの高さにあります。

「高輪ゲートウェイ駅という山手線の新駅誕生は、街の価値を劇的に押し上げました。羽田・成田両空港へのアクセスも抜群で、ビジネスや旅行の拠点としても非常に優れています。再開発によって新しい世代が流入しており、街としての将来性は都内でも屈指と言えるでしょう」と村田さんは語ります。

また、高台に位置するため災害リスクが比較的低いことや、港区全体の子育て支援の手厚さも、このエリアの人気を支える要因となっています。

◾️市場データが示す「売り先行」の兆候
価格上昇が続く泉岳寺・高輪エリアですが、最新の不動産取引データ(2025年1月~7月)を分析すると、興味深い傾向が見えてきます。

「この期間、高輪1~3丁目エリアで新規に売り出された中古不動産は78件だったのに対し、成約に至ったのは55件でした。つまり、売れた数よりも、新たに売りに出された数の方が多い『売り先行』の状態になっているのです。現在、エリア全体の売り出し中物件(在庫)は80件近くまで積み上がっており、買い手の価格への抵抗感が強まっている可能性があります」(村田さん)

◾️今後の価格はどうなる?専門家の予測
在庫が増えると、価格競争が起きて値崩れするのが一般的ですが、村田さんは「このエリアに関しては、大きく価格が下がる可能性は低い」と予測します。

「在庫が増えて一時的に価格が下がったとしても、その割安感から新たな買い手が参入してくるでしょう。再開発による街の魅力が非常に強いため、価格が大きく崩れることは考えにくい。今後は、現在の高い価格水準を保ったまま、小さなアップダウンを繰り返す展開が続くと見ています」(村田さん)

◾️【売主向け】在庫増加時代を勝ち抜く売却戦略

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