写真はイメージです(以下同じ)
 若くて可愛い女性が年上の男性と食事やデートをして「お手当」という名目のお金をもらう「パパ活」。

 2017年には渡部篤郎さんと飯豊まりえさんが共演し、『パパ活』(フジテレビ)というそのままのタイトルでドラマ化され、一般的に知られるようになりました。

 そんなパパ活をする女性は20代だけではないようです。

◆パパ活する30代女性、金銭以外の理由も

「パパ活」と聞いてイメージするのは、経済的に困っている若い女性が、若さや美しい容姿などを武器に、経済的に余裕のある中高年男性から金銭面でサポートしてもらうシチュエーションでしょう。

 特に多いのが生活費に困っている女子大生がパパ活をしているケース。最近ではパパ活専用のマッチングアプリも多数あり、若い女性の間でもパパ活はかなりカジュアル化しています。

 一方で、巷には30代以上のパパ活女子も存在しているのが事実。しかも、既婚者の女性も珍しくありません。

 彼女たちがパパ活をしている理由は若い女性と変わらず「お金がほしいから」というものが一番です。

 しかし実際に34歳でパパ活をしている既婚女性のOさんに話を聞いてみると、若い女性とは少し事情が異なるそう。

「若い女性だと、パパ活しかしていなくて他のバイトも定職にも就いていなかったり、パパ活でホストや整形に使うお金を稼いでいたりする人も多いです。でも私は普通に会社員として働いているし、旦那と合わせて世帯収入も悪くないから別に困窮していない。

 もう少し自由に使えるお小遣いがほしいのと、旦那以外の男性からチヤホヤされたい欲、会社では出会えない社会経験豊富な男性と話したい好奇心が同時に叶うのでパパ活をやっています」(Oさん)

◆「面倒な色恋もない」ビジネスとしてパパ活

 この他にも31歳の独身女性Mさんは「彼氏はいらないけど人肌恋しいときもあるし、暇つぶしになってお金ももらえるから」というふんわりした理由からパパ活をやっているそう。

 以前は恋愛を目的としたマッチングアプリで異性との出会いを探していたものの、強引にでも体の関係に発展させようとする男性が多すぎて嫌になったのだとか。

 「パパ活はお金のやり取りが発生するから、ホテルを誘われても断りやすいです。また経営者など社会的地位のある中高年男性だと、トラブルになって表沙汰になるのを避けたがるので、断ればすぐ諦めてくれます。ある意味ビジネスなので面倒な色恋もないのが私には合っています」(Mさん)

◆パパ「若い子は会話がつまらない」30代以上を高評価

 また30代以上のパパ活女子は、最低限のマナーや常識をわきまえているとして、男性からは高評価のケースも多いそうです。

 先日、懲役8年6か月、罰金800万円の実刑判決が確定した“頂き女子りりちゃん”は、「おじ」と呼ばれる年上男性たちに本気の恋愛関係をチラつかせて金を騙し取っていました。しかし30代女性たちは大人の常識の中で男性と適度な距離感を保っていると言うのです。

 「若いパパ活女子の中には寂しさからパパにガチ恋して面倒くさくなったり『あなたのことが好きだからもっと貢いで』というスタンスを取ったりして、相手のパパが勘違いしたりすることも。

 でも既婚者のパパ活女性は旦那さんと離婚するつもりはなく活動しているので、お互いに本気の恋愛になり得ない。独身の場合も『私は愛人みたいなものだから』と自分から言うことが多いです。

 でも表面的には疑似恋愛的な楽しみを持たせてくれる。大人として接することができるので、こちらも信頼して会うことができます」(パパサイドの男性)

 若いパパ活女子の中には当日に会う約束をドタキャンだけでなく、事前に確認していた条件を反故(ほご)にするなどのトラブルメーカーも少なくないのだそう。さらには、若い子によく見られる「若くて美しい私がおじとお茶してあげている」という上から目線な態度もちらほら。