ポーランド中部のブィドゴシュチュ近郊にある17世紀の墓地から、鉄製の南京錠を足につけた状態でうつぶせに埋葬された子どもの遺体が発掘されました。南京錠は死体がよみがえるのを防ぐために取り付けられたとみられており、メディアは「吸血鬼(ヴァンパイア)の子どもの遺体が発掘された」と報じています。

Ghoulish remains of ‘vampire child’ found in ‘grave of the damned’ - The First News

https://www.thefirstnews.com/article/ghoulish-remains-of-vampire-child-found-in-grave-of-the-damned-40397



400-year-old 'vampire child' found buried with its foot padlocked to stop it rising from the grave | Live Science

https://www.livescience.com/archaeology/in-a-grave-for-the-damned-the-bones-of-a-vampire-child

Seventeenth century ‘vampire child’ with padlocked ankle unearthed in Polish ‘necropolis’ | The Independent

https://www.independent.co.uk/news/science/archaeology/vampire-child-poland-necropolis-unearthed-b2391298.html

今回、ヴィドゴシュチュ近郊のピエン村の墓地から発掘された子どもの遺体は、2022年に発掘された「女性のヴァンパイア」の遺体からわずか1.5mしか離れていない場所で見つかったとのこと。2022年に発掘された遺体は、首に鎌がかけられるような形で埋葬されており、やはり足の親指に南京錠が取り付けられていました。

ポーランドで17世紀の女性ヴァンパイアの遺体が見つかる - GIGAZINE



発掘チームはまず三角形の南京錠を発見し、その翌日に南京錠が取り付けられた子どもの遺体を発掘したと報告しています。子どもはうつぶせで埋葬されており、17世紀に死んだ時点で5〜7歳ほどだったとみられています。

以下の写真は、今回発掘された南京錠の写真です。



南京錠は遺体の足に取り付けられていました。当時は、死体がよみがえって生きている人間に危害を加えるのを防ぐため、遺体に南京錠を取り付けることで地面に固定するという習慣があったとのこと。ニコラウス・コペルニクス大学の考古学者で発掘調査を主導するDariusz Poliński氏は、「足の下の南京錠は、人生のステージが終わったことの象徴であり、恐れられていたであろう遺体のよみがえりから身を守るためのものです」とコメントしています。



なお、今回発見されたものとは別の南京錠も墓地から発見されましたが、周囲からは散乱した遺骨しか見つからなかったとのこと。



Poliński氏は数年間にわたりピエン村の墓地発掘調査を主導しており、最新の発掘調査では「ヴァンパイアの子ども」の遺体を含む13の墓を発掘したとのこと。この墓地は、教会の敷地内にある通常の墓地とは異なる場所にあり、通常の埋葬習慣から逸脱した方法で埋葬された遺体が多数見つかっていることから、考古学者らはこの墓地が「地域社会から拒絶されていた人々」が埋葬される場所だったと考えています。



通常とは異なる墓地に埋葬された人は、教会の墓地に埋葬するための費用が払えないほど貧乏であったか、社会からはじかれた「捨てられた魂」であった場合があります。たとえば、2022年に見つかった「ヴァンパイアの女性」はまとっていた衣服などから裕福だったことが推測されており、この墓地に埋葬された理由は経済状態ではないとみられています。

なお、2022年に発掘された女性や今回の子どもは、死体のよみがえりを防ぐ特殊な埋葬習慣がみられることから広く「ヴァンパイア」と呼ばれていますが、現代的なヴァンパイアの概念が誕生したのは2人が埋葬された後だとのことです。