レアル・マドリードMF久保建英【写真:Getty Images】

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地元紙も太鼓判 「ほとんど完璧なカスティージャ語とカタルーニャ語で話す」

 今夏の移籍市場でレアル・マドリードに移籍した日本代表MF久保建英

 カナダのモントリオールで行われているトップチームのキャンプに参加し、実力の一端を示している。そのプレーぶりに日本のみならずスペインメディアも注目しているが、現地紙「AS」はプレー面以外の部分でも着目。語学力の高さに舌を巻いている。

 同紙は現在ラ・リーガに所属しているMF乾貴士(ベティス)、デポルティボ・ラコルーニャに移籍が決まったMF柴崎岳らの加入当初の順応プロセスに触れつつ、久保についてこのように記している。

「2015年にエイバルにタカシ・イヌイが加入した時、彼のスペイン語とバスク語のメッセージは簡潔だった。その一方でクボはほとんど完璧なカスティージャ語(標準とされるスペイン語)とカタルーニャ語で話すことができる。FIFAの制裁によって日本へと帰国せざるを得なかった前に、彼はバルセロナのラ・マシアでそれを学んでいたのだ」

 かつて所属したバルセロナの下部組織時代に学んだエピソードを紹介している。それもあって、日本人選手が現地メディアにたびたび指摘されるスペインへの適応についても、「言葉の壁とスペインでの生活様式は、久保にとっての壁にはならない」として、次のように評価している。

「この少年は日本人らしい謙虚で慎ましい性格を持つ一方で、彼の素晴らしい“学力”は(レアルの練習場である)バルデベバスでの初日から注目を集めている」

 久保のスペイン語での受け答えは、ブラジルで開催されたコパ・アメリカ(南米選手権)でも注目された。語学に不安がない久保は、密なコミュニケーションをとることでチームに馴染もうとしている。(Football ZONE web編集部)