デンタルエステサロン「ホワイトエッセンス」をフランチャイズ展開するエイ・アイ・シーは、2012年度のオープン店舗が25店舗と急拡大し、全国に77店舗を展開するまでになった。歯科医師、歯科衛生士による「歯と口元のエステサロン」という新しい分野を切り開いて成長する同社の現状と、今後の展望について代表取締役の坂本佳昭氏に聞いた。(写真はサーチナ撮影)

写真拡大

 デンタルエステサロン「ホワイトエッセンス」をフランチャイズ展開するエイ・アイ・シーは、2012年度のオープン店舗が25店舗と急拡大し、全国に77店舗を展開するまでになった。歯科医師、歯科衛生士による「歯と口元のエステサロン」という新しい分野を切り開いて成長する同社の現状と、今後の展望について代表取締役の坂本佳昭氏に聞いた。(写真はサーチナ撮影)

――「デンタルエステ」という業態は、これまでにない新しい業態ということですが、何が違うのですか?

 虫歯の治療などとは異なる歯科診療に、「審美歯科」という分野があり、歯並びを良くしたり、歯を白くすることを歯科医院で行っています。インプラントなどの施術も審美歯科の中に含まれますが、基本的に自由診療なので、料金が高くなります。

 一方で、歯を白くするというのは、ネットなどでも様々なホワイトニング剤が出回っていて、実際の効果についてははっきりしないものもあります。やはり、歯医者にいって医療機器を使って行う施術の方が、しっかりとした効果が期待できます。

 そこで、歯科医師や歯科衛生士という国家資格を持った技術者が、医療機器を使って行う審美歯科を、よりリーズナブルな価格で提供したいという発想で始めたのが「デンタルエステ」という新サービスです。エステティックサロンのような空間で、医療機器を使いながら、歯を白く、口元をキレイに、笑顔を美しくするサービスを提供しています。

 料金については、独自開発の技術と施術のマニュアル化、また、流通マージンのカットとスケールメリットによって、従来の価格常識を覆す料金体系をつくりました。

――具体的には、どのようなサービスなのですか?

 大きく3つの内容に分かれます。まず、歯を白くするホワイトニングとクリーニングです。オリジナルレシピのホワイトニングを取り入れ、独自開発のライティングマシンを用いることで、痛みのない、白さが持続するホワイトニングを提供しています。クリーニングメニューもラインアップが豊富で口内全体の大掃除はもちろん、歯周病予防や口臭予防もできます。

 次に、口元を美しくする施術です。中でも独自開発をしたオーラルリフレクソロジーは、口の中と外からマッサージをし、顔のむくみ・ゆがみを改善し、ほうれい線を薄くします。歯ぐきにある40か所のツボを優しくマッサージすることで、全身の健康を促進しピンク色の健康的な歯ぐきに戻します。他にもリップエステで唇をふっくらさせるメニューなどが人気です。

 そして、予防歯科の分野です。フッ素コーティングによる虫歯予防、知覚過敏の改善に役立つミネラルを補給し、歯質を強化します。

――実際の効果は?

 ホワイトニングについては、白さに20段階を設定しています。もともと、歯の色は遺伝によるので、日本人の歯は真っ白ではありません。薬剤を使うことで本来の白さ以上に、白くすることができます。

 白さの段階によって料金は異なりますが、たとえば、3回のホワイトニングコース(3万9000円)を受けられると、自分で明らかに白くなったことが実感できます。さらに回数を重ねることによって、モデルや芸能人並みに白く輝く歯にすることができます。

――歯科医院がフランチャイズに積極的に加盟する理由は?

 少子化で患者さんの数が年々少なくなってきていることに対する危機感があると思います。また、歯科医院はコンビニの1.5倍も数があるといわれるほどに過当競争なので、やはり、他の医院とは異なるサービスを提供することで差別化する必要があります。

 また、これは最近になってはっきりしてきたことですが、「ホワイトエッセンス」の加盟店になることで、歯科医院の経営が近代化するというメリットを感じていただいています。たとえば、一般の歯科医院では院長先生が全ての事を行って、スタッフは先生の指示を行う補助的な業務を行うだけになっています。

 ところが、「ホワイトエッセンス」は、歯科衛生士が主体的に行います。歯を削ることがないので、歯科衛生士がお客さまのニーズを聞くことから始めて、必要な施術を行い、アフターフォローまで担当できます。虫歯などの治療にくる患者さんと、歯を美しくしたいという健康なお客さんとの担当を分けて、医院が分業体制となり、収益性が高まる効果があります。

 さらに、歯科衛生士が中心になって運営するサービスを提供することによって、歯科衛生士が生き生きとやりがいを持って働き、職場環境が格段とよくなるという効果があります。

――今後のフランチャイズ運営についての考え方は?

 フランチャイズ店の新規オープンは、2010年度が6店、2011年度が9店だったところ、2012年度は25店と大きく伸びました。ただ、数を増やすことを目的にするのではなく、お客さまの満足度を第一にした運営を心がけていきます。実際に、フランチャイズ契約の説明会に来ていただいた歯科医院のうち80%は、登録をお断りしている状況です。

 基本は、サービス業なので、お客さまの要望を謙虚に聞く姿勢がある歯科医師の方に登録していただいています。結果的に、歯科医院としても評判の良い医院が「ホワイトエッセンス」の加盟店になっていただいています。

 既に20万人の方々にサービスを利用していただいていますが、現在、1都3県に集中しているチェーン店が全国に広がっていくことで、利用者の一層の拡大が可能であると考えています。やはり、美容や健康に関する相談は、専門の医療機関に相談したいというのが利用者の明確なニーズとしてあります。

 中心のお客さまは25歳から49歳の働く女性。働く女性をターゲットにした空間の提供とサービス内容を提供しています。対象とするお客さまが明確であるからこそ、現在の価格水準を維持しながら、かつ、お客さまの高い満足度を保っていることができると思います。今後も、この方針を堅持して、着実に加盟店を増やしていく考えです。(編集担当:風間浩)