ABS秋田放送

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高気圧の影響などで県内は連日のように平年を上回る気温になっています。

15日も夏日一歩手前まで気温が上がったところがあり、季節先取りの暑さでした。

これからの時季、注意が必要なのが熱中症です。

その対策の啓発に関する会議が秋田市で開かれ、関係者が意見を交わしました。

この会議は、医薬品や食料品などを手掛ける大手メーカーの大塚製薬が主催しました。

大塚製薬は健康課題の解決に取り組むため、全国で自治体との連携に力を入れています。

大塚製薬 石田清 東北支店長
「改めまして熱中症は特定の方だけではなくて地域全体で取り組むべき重要な健康課題であること、特に高齢者中心にした熱中症リスクの高い方々への支援の重要性を本会議を通じて共通認識をはかっていければ」

本格的な夏を前に、県や秋田市のほか県内の薬局、商業施設、それに観光業界の関係者など約30人が出席して、熱中症対策について意見を交わしました。

地球温暖化の進行に伴い、全国的に夏の平均気温が上昇し猛暑日の増加が顕著となる中、気象庁は先月「最高気温が40度以上の日」を新たに「酷暑日」という名称に定めました。

県内ではこれまで「酷暑日」=40度以上に達した日はありませんが、記録的な暑さだった3年前には横手市で県内歴代最高気温の39.2度を観測しています。

県によりますと県内でも熱中症による救急搬送の件数は近年増加傾向にあります。

県温暖化対策課 本間勉さん
「参考にこちら秋田市のグラフになっております。でこぼこはしているんですが全体として上昇傾向にあるということが明らか」「(令和5年度は)救急搬送者数が1,000人を超えまして1,200人で過去最多」

秋田大学医学部附属病院の鈴木悠也医師は、高齢者や子どもなど重症化リスクの高い世代に特に注意するよう呼びかけています。

秋田大学医学部附属病院 鈴木悠也医師
「高齢の方ですと暑さを感じにくいというところがあって、クーラーをなかなかつけないという方もいる。ただクーラーつけずに高齢の方が屋内で熱中症を発症してなくなってしまうこともあるので注意が必要。お子さんも元気に見えるんですけど大人よりも地面に近い分、かなり暑い環境にいることは親御さんも知っていただけるといい」

県は、高齢化が進む中で重症化リスクが高い人が増え、豪雪地帯でもあるため暑さに慣れにくいという土地柄も熱中症患者の増加に影響していると分析しています。

会議では本格的な暑さを前に、官民が連携し予防策を講じることを確認し合いました。

※5月15日午後6時15分のABS news every.でお伝えします