5回1死満塁、村松に適時打を許し、降板するウィットリー(右)(8日)=片岡航希撮影

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 中日9−2巨人(セ・リーグ=8日)――中日が今季最多の9得点で快勝。

 二回、ボスラーの2ランで先制し、七回は細川の3ランなどで突き放した。柳は10奪三振。巨人は10安打で2得点にとどまった。

阿部監督「ボール先行になっちゃうと、やっぱりきつい」

 初めて5回もたずにノックアウトされ、ベンチへ下がる巨人のウィットリーの姿に悲壮感が漂った。「調子自体は悪くなかったけれど、それが良い結果に結びつかなかった」。抜群の球威を誇りながら、突如、制球を乱して失点する不安定さが顔をのぞかせる。この日もそうだった。

 初回は最速155キロの直球に鋭く曲がるカーブを交え、三者凡退に抑えた。しかし、二回だ。先頭の細川を四球で歩かせると、続くボスラーに3ボール1ストライクとボール先行で投じたカットボールが甘くなり、2ランで先行を許した。五回には自らの悪送球も絡んだピンチで、カリステの強襲安打が左脚に当たり、さらに失点。続投したものの、村松にも適時打を浴びて救援を仰いだ。

 前回登板まで4試合で24回を投げ、防御率2・25の成績を上げている一方、四球やミスで流れを明け渡すような姿が目に付く。初黒星を喫した4月7日の広島戦は、いずれも四球で出した走者を置いて2発の2ランを浴びた。無失点だった直近の2試合も四球数は増えていた。

 不用意な四球や被弾の理由について、本人は「精神的な部分(の問題)」と反省する。イニングの先頭や走者を出した直後の場面では特に「闘争心が足りていない」と振り返り、「経験を重ねることで克服していきたい」と前を向いた。

 打者を押し込む球威も、バットに空を切らせる鋭い変化球も備えている。それだけに、「あとは小さなミスをなくせばいいのかなと思う」と杉内投手チーフコーチ。打線が波に乗り切れない時こそ、流れを呼び込む粘りが求められる。(緒方裕明)

 巨人・阿部監督「(ウィットリーは)長打を打たれることが多いから、ボール先行になっちゃうと、やっぱりきつい。(敗戦を)引きずっていても、しょうがない」