高市総理にヤジ「根拠がない」「根拠がないよ」…立憲議員「野党やマスコミの動向を探るなど、時の政権によるインテリジェンスの政治化は許されないのでは?」国会で論戦

8日、参議院本会議で「国家情報会議」設置法案の審議が始まり、高市総理の答弁に対し「根拠がない」などのヤジが飛ぶ場面もあった。
立憲民主党の小島とも子議員が「影響工作は、何も外国からに限っているわけではありません。昨今の国内の選挙においても、特定の勢力を勝たせようとしたり、あるいは対抗する勢力を不利な状況に導くために、SNSやAIなどを悪用して世論を誘導する行為が行われている疑いが指摘されています」と発言すると議場内に「そうだ!」という賛同の声が響いた。
小島議員は続けて「このようなSNSなどを使って政治に影響力を与えるとか選挙結果をゆがめようとする行為は、本法案に明記されている重要情報活動と言えるのでしょうか? また、国内で行われているこうした行為は、国家情報会議あるいは国家情報局での調査・審議の対象となるのでしょうか?」と質問。
これに高市総理は「選挙において、外国勢力が政策や世論を自国優位に誘導しようと偽情報を拡散するなどの影響工作を行うことは、民主主義の根幹をなす選挙の公正を揺るがすもので、国益を害する重大な挑戦であると捉えています。その手口や実態を解明することは、本法案に定める外国情報活動への対処に該当し得るものであり、また、本法案に定める重要情報活動としての側面を持ち、国家情報会議の調査審議事項になると考えています。他方、外国勢力によるものでない我が国の市民団体等の活動については、調査審議事項にはなりません」と回答した。
次に小島議員は、一部メディアが報じた“高市総理の周辺が関わったとされる疑惑”に言及。
「先の自民党総裁選や衆議院議員総選挙において、高市総理陣営が総裁選の他の候補や総選挙の野党候補を誹謗中傷する動画を大量に作成し、SNSに大量に投稿・拡散していたのではないか、との疑いです。事実だとすれば、選挙の正当性が疑われ、民主主義の根幹をも揺るがしかねない重大な問題と考えますが、本件で関与が指摘される地元の公設第一秘書ら関係者に確認した上で、こうした事実があったのか否か、正確なところをしっかりとご答弁ください」と問いただした。
高市総理は「報じられた内容について事務所の職員に確認をしましたが、高市事務所及び高市陣営においては、昨年の自由民主党総裁選及び本年の衆議院選挙において高市事務所が運営するアカウントでのSNS発信は行いましたが、それ以外のアカウントでの発信は行っておらず、また、他の候補に関するネガティブな情報を発信する、あるいはそのような動画を作成して発信するといったことは一切行っていないという報告を受けております」と疑惑を完全に否定した。
さらに小島議員は、高市総理の衆議院の審議における「現役の総理大臣を勝たせる目的として情勢等を調査するようなことはこれまでも行っていないと聞いていますし、今後も行うことはありません」「スキャンダルについて、もっぱらマスコミや野党の追及をかわすといった目的だけで情報活動を行うということは現在も想定されませんし、今後も行われることはない。それはあってはならないと考えております」という発言を引き合いに出した上で「ならば、政権の維持や党派的利益のために情報機関を利用すること、例えば、選挙で総理与党側を勝たせる目的で情勢を調査するとか、政権内に発生したスキャンダルの追及に関して、野党やマスコミの動向を探るなど、いわば時の政権によるインテリジェンスの政治化は許されないのではないですか?」と質問すると再び議場に「そうだ!」という声が響いた。
これに高市総理は「まず、政治的中立性に関して申し上げれば、各インテリジェンス機関で、特定の党や候補者を利するような目的で情報活動を行うことはしていませんし、今後も行うことはありません。また、そのような目的で情報活動を行うことを、内閣総理大臣やあるいは官房長官を含めた政策部門が各インテリジェンス機関に対して指示するということは当然ありません」と回答。
高市総理が回答し、自席に戻ったタイミングで「根拠がない」「根拠がないよ」というヤジが飛んだ。
(ABEMA NEWS)
