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1日午後8時すぎ、栃木・宇都宮市内で、突風で屋根の瓦が飛ばされたり、塀が倒れたりするなどの被害が相次ぎました。気象台はこの突風について、「ダウンバースト」の可能性が高いと発表しました。特に予兆がわかりづらいという“夜の突風”。バンキシャが入手した映像からわかったこととは──。【真相報道バンキシャ!】

■「まさかこんなに降るとは」GWに荒天

正午すぎ、長崎市では、激しい雨風に立ち止まる人の姿があった。

──ご旅行ですか?

観光客
「はい、旅行です」

──どちらから?

観光客
「広島県です。こんな大変な大雨になると思ってなかったので、ちょっと残念ですけど…」

15分後には──。

バンキシャ!
「すごい雨だ。打ち付けるような雨です。あー、すごい」

大雨のなか、傘をささずにカッパを着て観光する親子の姿も見られた。

滋賀県からの観光客
「いやぁ、結構しんどいですね」

福岡から来たカップルは、予定を狂わされたという。

福岡から来たカップル
女性「軍艦島に行けたらいいなと思っていたけど(船が)欠航になっちゃったから」

──このあとの予定は?

福岡から来たカップル
女性「もう何も決めてない」
男性「まさかこんなに降るとは思わなかった」

この雨雲は4日朝にかけて関東を含む東日本に近づく見込みだ。

■「海が大荒れ」潮干狩りの男性ら流される…1人死亡

列島各地で荒れた天気となっているゴールデンウイーク。茨城・大洗町では、潮干狩りに来た男性(51)が1日から行方不明になっている。人であふれたビーチの奥には海上保安庁の船、上空にはヘリが見られ、男性の捜索活動を続けていた。

当時の海の様子を記録した映像からは、大きな波のうねりや、波頭が風に砕かれ白波が立つ様子が確認できる。

撮影者/サーフショップオーナー
「雨風が横殴りの感じだった。波のサイズでかかったし、海自体が大荒れしていた」

3日朝、栃木から来たという親子は次のように話した。

栃木から来た女性
「子供いるんで、目を離さないようにしなきゃとは思って来ました」

茨城県内では、別の海岸でも潮干狩りに来ていた男性3人が海に流され1人が死亡、いまも1人が行方不明となっている。

■栃木では突風被害 屋根瓦が飛ぶなど被害34棟

1日、栃木県では天候が急変した。栃木市にある飲食店の防犯カメラ映像を見せてもらうと、午後6時40分ごろ、店の外にあるのぼり旗に大きな揺れはなかったが、その5分後、突然の強風で激しく揺れている様子がわかる。そしてその異変に気づいた店員が、急いで片付けをしていたその直後、雷が光った。

2日、バンキシャは突風の被害があった宇都宮市へ向かった。

バンキシャ!
「黄色いテープが張られていますね」

端に寄せられていたのは屋根瓦。その一つを手に取ってみると…。

バンキシャ!
「これ結構、重たいわ、これ。こんなのがいっぺんに落ちてきたということです」

宇都宮市では、屋根瓦が飛ぶなど34棟の住宅に被害が。ゴールデンウイーク真っ只中での被害に住人は…。

住人
「片付けだったり、被害のあれだったり…」

──本当はきょうどこに行く予定?

住人
「動物園」

■「ダウンバーストの可能性が高い」気象台

突風が起きたのは1日午後8時すぎ。当時、栃木県全域に竜巻注意情報が出されていた。大粒の雨が地面を打ちつける。

バンキシャ!
「こちらのお宅の塀が、倒れてしまっています」

このとき、どれほど強い風が吹いていたのか。バンキシャは、被害があった地域の防犯カメラの映像を入手した。突風が発生した午後8時すぎ、急に雨風が強くなると、室外機のカバーが宙に舞った。室内のカメラにも突風とみられる音が残されていた。

宇都宮地方気象台は、この突風について「ダウンバースト」の可能性が高いと発表。ダウンバーストとは、発達した積乱雲から冷たい空気が一気に吹き下り、地表にぶつかることで放射状に広がる爆発的な突風のことだ。

去年9月に車の中から撮影されたダウンバーストとみられる映像を確認すると、フロントガラスに雨が激しく打ちつけ、視界が真っ白になってしまう様子が残されていた。この時の最大瞬間風速は30.9メートル。今回の風速はおよそ40メートルと推定されるという。

■突風被害…証言から見えてきた「共通点」

バンキシャは、宇都宮市で、被害にあった27か所を取材。その証言から「ある共通点」が見えてきた。

突風が発生するおよそ30分前に花火をしていたという家族は次のように話した。

住民
「風がないから花火の煙がけむいねって言ってたんですよ。まったく風がなくて」

しかし…。

住民
「午後8時くらいになったので、お休みしようかって孫が(自宅の)中に入って、私たちも中に入ったらもう一瞬です。ヒュー! ダーン!って音がして」

突風が吹く前は、なにも予兆がなかったという。別の住民も次のように話し、予兆は感じなかったと証言した。

住民
「風強いなぐらいのいつもの風。で、午後8時5分とかにドンっていうすごい物音が外でした」

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今回のように夜に突風が発生した場合、どう予兆を感じればいいのか。専門家は次のように話す。

三重大学・立花義裕教授
「夜だと積乱雲はみえません。見えないんだけれども、積乱雲の中では雷が鳴っている。遠くで光っていれば、そこに積乱雲があるということ」

一つは、突風を起こす積乱雲の存在を雷で知ること。
そして、もう一つは──。

「とにかく冷たくて強い風が吹いたら、ダウンバーストの予兆だと思ってほしい。屋外にいれば、家や建物の中に入ってほしい。鉄筋コンクリートの建物、なるべくね」

(5月3日放送『真相報道バンキシャ!』より)