愛知の名門女子大・金城学院が2029年度めどに共学化検討 伝統のブランド消える? 卒業生に不安も
かつて愛知の女子大「御三家」とも呼ばれた、金城学院大学。2029年をめどに、共学化を検討していることが分かりました。
29日の朝、多くの名古屋市民を驚かせたニュース。
「“御三家”“SSK”と言われていたので、女子の伝統というところでは残念」(愛知県民)
「卒業生は愛知県の中でも有名。“品がある人”というイメージで、そこが良さ」(妹が金城学院大学卒の女性)
椙山女学園大学、愛知淑徳大学とともに、かつて愛知の女子大「御三家」とも呼ばれた金城学院大学。
金城学院大学の運営法人は29日朝、2年後の2028年に私立「名古屋学院大学」の傘下に入り、さらに2029年をめどに共学化を検討していることを明らかにしました。
卒業生に衝撃
卒業生からも、驚きの声が広がっています。
中学から大学院まで金城学院で過ごしたという女性に、話を聞きました。
「金城という名前がなくなってしまうかもしれない、違う名前になってしまうかもしれないというのは少し寂しく感じました」
“女子大”ならではの魅力が失われるかもしれないと、不安を感じています。
「女子だけですべてを考えて、こなしていくところに魅力がある。共学になることでその精神が損なわれるというか、大学では満たされなくなると思うので少し悲しい」
学校法人「金城学院」の小室尚子理事長は、少子化の中で経営基盤の強化を図ることが狙いだといいます。
「この先ますます少子化になっていくわけで、その中での生き残りを考えての中での決断です」(小室理事長)
実際、金城学院大学は2023年度から定員割れが続いています。
今回、名古屋学院大学を選んだ理由は、ともにキリスト教に基づく教育を理念としていることと、重複する学部が少なく効率的な運営が期待できるということなどです。
「金城」の名前がなくなる?
さらに小室理事長は、共学化だけでなく、統合される可能性にも言及しています。
Q.「金城」という名前がなくなる未来も?
「それはないようにしたいが、その点もどうなるか分からない」(小室理事長)
“金城ブランド”は卒業生にとって誇りのひとつでもあります。
Q.金城のブランド力・魅力は?
「年配の方に出身校を伝えると、絶対にこの地方ではわかってもらえるのが、脈々と受け継がれた歴史があると実感している」(卒業生)
Q.男性が加わることの良さは?
「社会に出ると女性と男性が力を合わせてやっていくと思うので、共学になれば社会に出るための勉強ができるようになるのでは」(卒業生)
理事長「ブランドがなくなるとは思っていない」
70年以上守り続けてきた“金城ブランド”がなくなるのではとの懸念について、小室理事長は――。
「なくなるとは思っていないし、なくなるような教育はしていかない。日本のジェンダーギャップ指数が低いという状況がどうして起こるかを、男子学生にも目を向けてほしいし、学んでほしい」
金城学院大学は、今後説明会を開いて学生などに理解を求めると共に、今年10月をめどに2029年度からの共学化について取りまとめたいとしています。
