第51回衆院選は8日投開票され、自民党が定数465の3分の2を超える316議席を獲得し圧勝した。一方で中道改革連合は49議席で、公示前の172から3割弱に減らす惨敗を喫した。

【映像】「5爺」と話題になった結成会見の様子(実際の映像)

 ニュース番組『わたしとニュース』では、選挙ドットコム副編集長の伊藤由佳莉氏が出演し、なぜ野党第1党がこれほどまでに議席を減らしたのか、その要因について言及した。

■小選挙区で96.5%が敗北…重鎮議員も落選の衝撃

 中道は、公示前から118議席を減らし、49議席となった。内訳を見ると、比例のみで立候補となっていた公明党の出身者は、擁立された28人全員が当選を果たした一方、立憲民主党の候補者が出馬した小選挙区は壊滅的な結果となった。小選挙区には202人を擁立したが、当選したのはたった7人で、96.5%が敗れた。枝野幸男氏や安住淳氏、小沢一郎氏ら党の重鎮も落選し、比例復活もならなかった。

 この結果を受け、野田佳彦代表は「万死に値すると思っている。結果を出せないということは、私の器はダメだとしか言いようがない。」「2人で覚悟を決めて、平和な国、豊かな国を作っていくという趣旨でスタートしたが、どうしても“時代遅れ感”が2人には付きまとったと思う」と述べた。

 なぜこれほどの大差がついたのか。伊藤氏は今回の選挙の軸について解説した。

「中道の議員で、ずっと地元で活動されていた方たちも今回議席を失った。これは歴史の節目が変わった選挙だったと思う。今回の選挙で軸として考えられたと思っているのが、新しさと古さの2つ。今回の新しさの勢力は、高市総理が率いる自民党、もしくはチームみらい、国民民主党だった。一方、古いと見られていたのが、中道に合流されたベテランの方。特に元民主党政権で幹部を務められていた方とか共産党、また、議席を失った社民党。この辺りの古い・新しいという軸も1つ、有権者が選択をする際に1つあったかと考えている」

 ANN出口調査によると、前回の参院選で立憲民主党に投票した人の約4割が、今回は中道以外の党に投票したという。これについて伊藤氏は次のように分析した。

「私たちが行った意識調査でも同じような傾向が見られた。取り逃している層があるという数字になっている」

 その理由として、「この辺りも新しい・古い、という面が影響しているだろうし、元々支持されていた方からすると、政策の面でブレたところがあったのも1つ影響しているかもしれない。無党派層を取れなかったことに加えて、支持層についても流出したところが大きな影響になったのではないか」との見方を示した。

■若者に選ばれない「5爺」の壁

 比例の投票先の出口調査を年代別に見てみると、中道は20代、30代で6%、40代でも8%と1桁台にとどまった。伊藤氏は、この傾向について「実はこの傾向というのは、旧立憲民主党時代から同じで、支持層は高年齢の方が多い。高齢者層の投票行動として、今回雪の影響で足元が悪かったのも一定響いたのではないか」と語る。

 また、中道の結党会見でベテラン議員5人が並んだ写真が「5爺」と話題になったことにも触れた。

「野田代表も時代遅れ感があったと話していた。その一言が言い表わしているかなと思う。政治不信の波っていうのは、“これまでの政治”に不信がある方。次はこう変えていくんですということを打ち出せなかったところもあると思う。古いから悪い、新しいから良いということではないが、ベテランの方の今までの実績や強みが今回は評価されなかったことを考えると、有権者は新しさを求めている、次の時代を求めているということも表れているのではないか」

 今後、中道はどのようにして残っていくのか。伊藤氏は「難しい判断だと思う。まず、13日に中道の党首選もやるということなので、今回のことをきっかけに新しい受け皿を作るのか。また、敗因については『時間がなかった』と話しているので、これからも続けていく前提でそう言っているのだと思うが、やはり政治というのは数で動いていく面があるので、勢力が再編成される可能性もあるとみている」と話した。

 「来年の春に統一地方選挙が行われる。ここの戦い方にも繋がってくる部分になると思うので、今後の動向は皆さんのこれからの選挙にも繋がっていくというところで、ぜひ見ていただきたいと思う」と語った。

(『わたしとニュース』より)