Googleの新AI「Genie」とは?なぜゲーム会社の株価が下落するのか?
新しいAIが出ると、その影響もすぐに出るなぁ…。
Googleが2026年1月29日に発表した「Project Genie」は、ユーザーが望むままに3Dワールドを生成できるAIツールです。当たり前のように、ユーザーは自由に、作った世界の中を歩き回れます。
実験的な公開であるにも関わらず、UnityやRobloxといったゲーム関連企業の株価が10-20%ほど、急落しています。既に非常に注目度が高いAI技術だと言えるでしょう。
Project Genie:望みの「3Dワールド」をAI生成する
「Project Genie」は、Googleが最新AI技術を総動員して作った実験的AIツールです。汎用ワールドモデル「Genie 3」に、画像生成・編集モデル「Nano Banana Pro」、そして高度な推論を司る「Gemini」を組み合わせて、ユーザー入力から「世界」を生成します。
オープンワールドゲームやFPS/TPSゲームのステージのような「3D空間」が作れるよ、ってことです。ユーザーはキャラクターや世界環境を設定し、その中を歩いたり、飛んだり、ときには何かを運転して走り回る…といったことができます。
“世界”は、物理法則に則って生成されます。Googleの画像・動画AIは物理法則を参照することでより違和感のない、リアルなビジュアルを生成できるようになっていますが、その3D版といっていいでしょう。
今のところは米国の「Google AI」最上位プラン(Ultra)ユーザー限定での公開となっています。
なぜゲーム関連株が急落したのか?
Video game stocks are suddenly crashing today with the launch of Google's Project Genie as investors think games will start magically getting made with AI➡️ ca.investing.com/news/stock-m... #GoogleGemini #TakeTwo #CDProjektRED #Roblox #videogames
- Shinobi602 (@shinobi602.bsky.social) 2026年1月31日 2:23
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この技術発表を受けて、市場ではゲーム関連企業の株価が下落しました。下げを記録した企業としては以下が挙げられます。
・『サイバーパンク2077』を手がけたCD Projekt
・ユーザーメイドゲームの巨大プラットフォーム「Roblox」
・現代のゲーム制作で標準的に用いられるゲームエンジン「Unity」
ゲーム自体を作る会社よりも、ゲームに関するプラットフォームや制作ツールの会社のほうが落ち幅が大きい印象です
ブルームバーグのジャーナリストJanson Schreier氏や業界通のshinobi602氏は、「投資家たちが『AIでゲームも手軽に作れるようになるだろう』と考え、価値も低下すると予測したことが、この下落の背景にあるのではないか」といった主旨のことを述べています。
「Project Genie」は、Google DeepMindが進めるAGI(汎用人工知能)研究──特に「世界モデル」路線を体験できるプロトタイプです。Googleは、テキスト中心の言語モデルだけでは現実世界の因果や物理を扱いきれない可能性を見ており、それを補う技術として世界モデルを重視しています。
それがさっそく、ある業界に揺さぶりをかけた形に見えます。新技術の発表に対する投資家の反応は極めて早かった。今回の評価がゲーム業界で標準的なものとして定着していくかはまだわかりませんが、「AIで何かあると現状が揺れ動く」は昨今、当たり前になってきているように感じます。
Source: Google, Eurogamer, Jason Schreier, Shinobi602
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