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60km/hまでかなり活発 高速域では勢い鈍化

印象的なスタイリングで、思わず目線を送ってしまうプジョーE-408。実際の走りも、なかなか好印象だ。特に発進から60km/hくらいまでの加速は、かなりエネルギッシュ。210psの駆動用モーターが、効果的に仕事をしてくれる。

【画像】驚くほどの洗練度と一体感 プジョーE-408 サイズの近いEVはコレ エンジン版408も 全152枚

ノーマル・モード時は、出力が190psへ制限される。スポーツ・モードを選ぶと本来の馬力が開放され、0-100km/h加速7.6秒のダッシュを披露する。アクセルペダルの反応が過敏気味になるため、普段はノーマル・モードが良さそうだが。


プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)

他方、高速道路の速度域になると勢いは鈍る。追い越しに不満が出るほどではないものの、テスラモデル3のような余裕は得にくい。

航続距離を伸ばすための、エコ・モードもある。出力は160psまで絞られ、エアコンの効きも弱くなる。

驚くほど洗練され一体感ある操縦性

操縦性は、E-408の明確な強み。驚くほど洗練され、一体感がある。ステアリングホイールは適度な重み付けで、反応はダイレクト。緩やかなカーブが続く、流れが少し速い郊外の道が楽しく感じられるプジョーだ。

ただし、エンジン版より車重はかさみ、限界領域は低め。ミシュランe-プライマシー・タイヤの許容値へ、すぐに届いてしまう。路面が濡れた交差点で加速すると、トルクステアも小さくない。クーペボディへ、過度な期待はしない方が良いだろう。


プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)

高速道路での安定性は素晴らしい。軽くない駆動用バッテリーが、しっとり滑らかな印象へ貢献している。バッテリーが切れるまで、110km/hで走り続けていたくなる。

ロードノイズや風切り音も最小限。試乗車には、オプションのフォーカル社製ステレオが組まれていたが、その高音質を充分に楽しめた。

モデル3へ迫る電費 長期保証も魅力

乗り心地は、低速域では若干硬め。それでも、橋桁の継ぎ目や飛び出たマンホールを越えても、不快に思えるほどではない。荒れたアスファルトは、落ち着きへ若干の影響を与えるようだが。

運転支援システムは、i-トグルの1つへ触れるだけでオン/オフを切り替えられる。アダプティブ・クルーズコントロールは標準装備で、概ね動作は安定していた。


プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)

今回の試乗での電費は、平均6.4km/kWhとモデル3へ迫るほど優秀だった。しかし、駆動用バッテリーの容量が限られ、現実的な航続距離は380km弱と長いわけではない。

プジョーが英国で売りとするのが、長めの保証。ディーラーでの点検・整備を受けている限り、8年間か16万kmまでカバーしてくれる。これを越える期間や距離を提示しているのは、レクサスとトヨタだけだ。

基本性能はしっかり 航続距離を伸ばしたい

同クラスのバッテリーEVへ求められるであろう、基本性能はしっかり抑えたE-408。見た目はハンサムで、操縦性も褒められる。これで航続距離が長くなれば、訴求力や競争力は確実に高まるだろう。

離れた実家へ頻繁に帰るような乗り方でなければ、きっと満足できるはず。筆者はE-408との時間を、とても楽しませていただいた。高速道路を流して、もっと遠くを目指したいと思ったほど。


プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)

◯:個性的なスタイリングとインテリア 製造品質の高さ 心地良い走り味
△:航続距離はもう少し欲しい 価格はやや高め

プジョーE-408 GT 58kWh 210(英国仕様)のスペック

英国価格:4万3655ポンド(約864万円)
全長:4687mm
全幅:1848mm
全高:1478mm
最高速度:149km/h
0-100km/h加速:7.6秒
航続距離:452km
電費:6.6km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1804kg(実測)
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:58.2kWh
急速充電能力:120kW(DC)
最高出力:210ps
最大トルク:35.0kg-m
ギアボックス:1速リダクション/前輪駆動