シンプルで美味しいパスタレシピ4選 お家で簡単!なのに本格的
家ご飯で活躍頻度の高いパスタは、だからこそ簡単&シンプルでおいしく作れるのが一番。イタリア料理人の有馬邦明さんから、その極意を教わります!
教えてくれた人・有馬邦明さん
イタリア料理人。元・門前仲町『パッソアパッソ』のオーナーシェフで、現在は移転準備中。最近はレストランのメニュープロデュースや調理師専門学校講師などを務め、日々各地を忙しく駆け巡っている。

有馬邦明さん
シンプルパスタで守るべきコツは塩加減と茹で時間
基本のパスタの茹で方
茹で塩はすべて10%の塩分濃度と決めて、茹でる段階でパスタ自体に味を入れる(決して調味としての塩分ではなく、パスタに味がつくという感覚)。そして湯が沸きパスタを入れたら菜箸などで一回かき混ぜて、そのあとは無闇にいじらないこと。ボコボコと沸かし過ぎず、湯が波打っていればOK
かつてのお店では、ジビエや山菜など凝った食材を組み合わせたパスタを供していた有馬さん。今回のような“超シンプル&簡単”レシピの考案は萌えないかと思いきや、意外にもノリノリ(笑)。
「どのパスタも基本はシンプル。守るべきは塩加減なので、そこを押さえれば数少ない食材や調味料でもおいしく作れます。そしてパスタの茹で時間は、メーカーの表示を信じてOKというのもぜひ伝えたかったこと。変にアルデンテを意識して早めに引き上げたりするのは失敗の元です。また普段から使っている味噌や醤油=郷土の味、と捉えて、そこをイタリア料理の考え方と共鳴させました。いつもの味をうまく活用してください!」

基本のパスタの茹で方
ひたすらじっくりニンニクの旨みを引き出してこその美味「醤油風味のアーリオオーリオエペペロンチーノ」レシピ

ひたすらじっくりニンニクの旨みを引き出してこその美味「醤油風味のアーリオオーリオエペペロンチーノ」
材料(1人分)
スパゲッティ(1.8mm)・・・90g
Aニンニク(スライス)・・・6〜7枚
オリーブオイル・・・大さじ1
赤唐辛子・・・少々(5mm程度)
バター(有塩)・・・小さじ1
醤油・・・小さじ2弱
作り方
1.鍋に2Lの湯を沸かし始め、塩20gを加える。
2.1と同時に、別の火口を使ってオイルソースを作る。フライパンにAを入れ、ごく弱火にかける。ニンニクがふつふつとしてきたらフライパンをゆっくり回して香りを引き出す。じわじわとニンニクの香りをオイルに移すようなイメージで。ニンニクを焦がさないように、フライパンをゆすったり菜箸などでいじったりしない。

すべてはじっくり火入れのなせる技
3.1の湯が沸いたらスパゲッティーを入れ、袋の表示時間通りに茹でる(撮影時は9分)。
4.パスタが茹で上がる30秒前くらいのタイミングで2のフライパンにバターを入れ、醤油も加えてジュッと香りが立ったら、茹で上がったパスタの湯を切って加え、すぐ火を止める。フライパンをあおってパスタ全体にオイルを絡めたら器に盛って完成。フライパンをあおるのが難しければ菜箸などでよく和えればOK。
☆ポイント
調味に塩を使わず塩分をきっちり決めるのがポイント。そのためにもパスタを茹でる湯に加える塩はしっかり計量すべし。また、ニンニクの辛みとえぐみを“甘み”に変えるのがこのメニューのキモなので、焦がさずじっくり火入れするためにも「オイルの量は多すぎない」「火加減は絶対弱火」「フライパンを動かさない(触らない)」が大事
この味知ってる!な絶対旨いジャパニーズパスタ「釜玉パスタ」レシピ

この味知ってる!な絶対旨いジャパニーズパスタ「釜玉パスタ」
材料(1人分)
タリアテッレ(好みの平打ち麺)・・・80g
Aバター(有塩)・・・10g
A卵黄・・・1個分
A好みの味噌・・・小さじ1
A塩昆布・・・ひとつまみ
作り方
1.鍋に2Lの湯を沸かして塩20gを加え、パスタを袋の表示時間通りに茹でる(撮影時は8分)。
2.Aの材料をボウルに入れる。パスタの茹で時間が残り1分くらいになったら、パスタの茹で汁大さじ1を味噌の部分にかけて溶かし、パスタが茹で上がる直前にボウルの材料をすべて混ぜ合わせる。早めに混ぜ合わせると卵黄が固まってしまうので、混ぜるのはパスタの茹で上がる直前に。

うどんでお馴染みの組み合わせながら、こちらの方が塩分穏やか。塩昆布は刻むとより味が絡む
3.1のパスタが茹で上がったら湯をしっかり切って2のボウルに入れ、一気に手早く混ぜて器に盛る。仕上げに塩昆布少々(分量外)をのせて完成。
☆ポイント
ボウルで混ぜるだけなので、麺との絡みが大事。卵黄が乾かないよう、ボウルの材料はパスタの茹で上がり直前に混ぜること。また、卵黄で全体をまとめ上げるレシピなので、しっかりパスタの湯切りをするのも肝要。味噌の代わりに麺つゆ少々に代えてもOK
簡単だけどセンスよしレモンの風味がワインを誘う「レモンのカルボナーラ」レシピ

簡単だけどセンスよしレモンの風味がワインを誘う「レモンのカルボナーラ」
材料(1人分)
スパゲッティ(1.8mm)・・・90g
A卵黄・・・1個分
A好みの味噌・・・小さじ1
Aパルミジャーノチーズ(すりおろす)・・・大さじ2
Aレモンの皮(すりおろす)・・・少々
Aレモン汁・・・ひと搾り
作り方
1.鍋に2Lの湯を沸かして塩20gを加え、パスタを袋の表示時間通りに茹でる(撮影時は9分)。
2.Aの材料をボウルに入れる。パスタの茹で時間が残り1分くらいになったら、パスタの茹で汁大さじ1を味噌の部分にかけて溶かし、パスタが茹で上がる直前にボウルの材料をすべて混ぜ合わせる。早めに混ぜ合わせると卵黄が固まってしまうので、混ぜるのはパスタの茹で上がる直前に。

ボウルで和えただけとは思えない、お店レベルのクオリティ。白ワインがスイスイ進んでしまいそう
3.1のパスタが茹で上がったら湯をしっかり切って2のボウルに入れ、一気に手早く混ぜて器に盛る。仕上げに上からレモンの皮(分量外)を少々すりおろして完成。
☆ポイント
「釜玉パスタ」同様、ボウルの材料はパスタの茹で上がるギリギリに混ぜることと、しっかりパスタの湯切りをするのが大事。レモンの皮のすりおろしは少し多めもおすすめ。香りが豊かに広がって爽やかな味わいに。但し搾り汁は酸味が強くなりすぎるので入れ過ぎ注意
この味わいは極めて危険値なつまみパスタ「シチリア風サバ缶パスタ」レシピ

この味わいは極めて危険値なつまみパスタ「シチリア風サバ缶パスタ」
材料(1人分)
ファルファッレ(好みのショートパスタ)・・・80g
Aサバ水煮缶※煮汁含む・・・1/2缶(約90g)
Aミニトマト・・・6〜7個
A赤唐辛子・・・1cm位
A好みの味噌・・・小さじ1
A塩漬けケッパー(あればでOK)・・・2、3粒
みりん・・・小さじ1/2
オリーブオイル・・・大さじ1
作り方
1.鍋に2Lの湯を沸かして塩20gを加え、パスタを袋の表示時間通りに茹で始める(撮影時は13分)。
2.Aの材料のうち、ミニトマトは4等分、ケッパーはみじん切りにする。
3.1の鍋と別の火口を使ってソースを作る。フライパンにAを入れ、弱火にかけてサバを崩しながらゆっくり火を通す。水分が足りなくなってきたらパスタの茹で汁を大さじ1加え、全部の材料がしっとり馴染むまで、途中2,3回パスタの茹で汁大さじ1を加えながら炊いていく。全体が馴染んだらみりんを加えて味を調える。みりんがなければ砂糖ひとつまみでもOK。

まろやかなコクと少しの辛みがワインや日本酒を呼ぶ
4.1のパスタが茹で上がる直前に3の火を止めオリーブオイルを加え、茹で上がったパスタの湯を切って加える。全体を和え、パスタにソースを絡めて器に盛って完成。
☆ポイント
サバとトマトのソースを“ちゃんと炊く”のがポイント。トマトはお好みで増やしてもOK。好みの味のサバ味噌煮缶を使えば、トマトと赤唐辛子を加えるだけでこのレシピに!他にもサンマの蒲焼き缶を使っても美味。その場合はみりんは加えず黒胡椒をプラスすれば、重くなくキレのある味わいに
(撮影/貝塚隆 取材/編集部)

2025年3月号
※2025年3月号発売時点の情報です。
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