この食材の名前は? 家庭菜園で人気の野菜です

旬の食材は食べて美味しいだけではなく、栄養もたっぷり。本コーナーでは魚や野菜、果物など旬食材の魅力をご紹介します。
さて、今回のテーマとなる食材は?
文/おと週Web編集部、画像/写真AC
■フリフリ
正解: サニーレタス
難易度:★★☆☆☆
レタスのなかでも新参者です
サニーレタスは、レタス(Lactuca sativa)の一種で、キク科アキノノゲシ属に属する一年草です。結球せずに葉が広がる「非結球レタス(リーフレタス)」に分類され、葉先が赤紫色に染まるフリル状の形状が特徴です。
葉先が赤紫色に染まり、やわらかく波打つような形状が特徴で、料理の彩りとしてもよく用いられます。
旬は一般的に春から冬までと幅広いのですが、出荷のピークとなるのは5月から8月頃です。
日本ではサニーレタスという名前が定着していますが、これは商品名に由来しており、海外では「レッドリーフレタス(Red Leaf Lettuce)」という呼び方が一般的です。

レタスの起源は中近東から地中海沿岸地域にあり、古代エジプトやギリシャ、ローマの時代にはすでに食用や薬用として栽培されていた記録が残されています。当時主流だったのは、現在の玉レタスのように結球するタイプではなく、葉が広がった非結球型のレタスでした。
中世ヨーロッパでは薬草としての利用も広まり、消化促進や安眠効果があると信じられていたようです。
日本でサニーレタスが一般的になったのは昭和40年代後半からで、洋食文化やサラダの需要が高まるなか、赤紫色の彩りと柔らかな食感、栄養価の高さが評価され、家庭の食卓にも広く浸透しました。
サニーレタスはそのまま生で食べられることが多く、調理の手間が少ない点も魅力です。サラダはもちろん、サンドイッチやハンバーガーに挟んだり、焼肉を包む葉野菜としても重宝されます。
韓国料理の「サムギョプサル」では、サンチュ(包み菜)としてサニーレタスやエゴマの葉が用いられ、肉やご飯、味噌などを包んで食べるスタイルが定番です。日本でも焼肉店や家庭の食卓で広く親しまれています。

葉が大きくて柔らかいため、包む・巻くといった用途にも適しており、手巻き寿司やピタサンドなどとの相性も抜群です。
また、金属の包丁で切ると切り口が酸化して茶色く変色しやすいため、手でちぎるのがおすすめ。変色や苦味の発生を防ぎ、見た目も美しく保てます。
家庭菜園でも人気の高いサニーレタスは、育てやすさが魅力のひとつ。種まきから約40〜50日で収穫でき、春から秋にかけて複数回の栽培が可能です。高温期にはやや弱いため、真夏には遮光ネットなどで直射日光を調整するとよいでしょう。
病害虫にも比較的強くプランターでも育てやすいため、ベランダ菜園を始めたい人にもおすすめの野菜です。

美味しいサニーレタスの見分け方
葉の色とハリに注目しましょう。葉先が鮮やかな赤紫色で、全体にみずみずしくピンと張っているものは新鮮です。
茎が太すぎず、切り口が白くて変色していないものが理想的。しおれやぬめりがある葉は鮮度が落ちているサインです。手に持ったときにふんわり軽く感じるものは、葉が柔らかくて良品の証とされています。
サニーレタスは葉が傷みやすいため、購入後はできるだけ早めに食べきりましょう。
保存する場合は、乾燥を防ぐ工夫がポイント。濡らした新聞紙やキッチンペーパーで芯の部分を包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てて保存すると、鮮度を保ちやすくなります。
さらに、芯に爪楊枝を数本刺すことで成長点を抑え、日持ちを延ばすことができます。

【今月の旬食材は?】いま1年で最も旨い食材
サニーレタスの注目栄養素
注目すべきは、β-カロテンの含有量で、これは一般的な玉レタスの約9倍以上に相当します。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持、免疫力の向上、視力の保護などに寄与します。
また、ビタミンCやビタミンEも含まれており、これらは抗酸化作用を持ち、細胞の老化防止や美肌効果、血管の健康維持に役立ちます。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧予防やむくみ対策に効果的です。
食物繊維は玉レタスの約2倍近く含まれており、腸内環境の改善や便秘予防に貢献します。
さらに、葉先の赤紫色にはアントシアニンというポリフェノールが含まれており、強い抗酸化作用を持つことで知られています。アントシアニンは紫外線やストレスから植物自身を守る色素であり、人体においても眼精疲労の軽減や血管保護、生活習慣病予防などの効果が期待されています。

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