60代、「やめてよかった習慣」5つ。自炊、人づき合い…見直したら心がラクに
忙しいと時間に追われているような気持ちになり、ストレスを感じてピリピリしてしまい、それが周囲にも伝わってしまい、反省…。なんて経験をしたことがある人も少なくないのではないでしょうか? 著述家の中道あんさんも同様だったそう。しかし、中道さんはものごとに取り組むときの心構えを意識的に変えたことで、心に余裕がもてるようになった、と言います。どのような意識改革をおこなったのか、詳しく教えてもらいました。

なにかにつけて「忙しい」って言っている自分
ある日、ふと「私、このままずっと『忙しい』って言いながら歳を重ねていくのかな?」って思ったんです。
しかも、なにげない日常のシーンで、娘から「今ちょっと話しかけてもいい?」と尋ねられ、「あぁ、私って余裕がなさそうな雰囲気なんだ」と気づいたのです。人と会えば、「相変わらず、お忙しいんですか?」とも聞かれます。
これは、自分が思っている以上に、「忙しい」というオーラを放っているからだと思うのです。「忙しい」と口にすればするほど、気持ちがあせってしまう。時間に追われているような気持ちになって、心がピリピリしてきます。
だから、もう「忙しい」と口に出すのはやめよう、と決意しました。
そう決めてから、私の時間の流れが少しずつ変わってきました。
「忙しい」と口に出すと脳が戦闘モードに
脳は主語を理解しない、と聞いたことがあります。たとえば、「忙しい」「疲れた」「時間がない」と口にすると、脳は「今、自分はストレス状態だ」と受け取るそうです。
「忙しい」と言った瞬間から、脳は戦闘モードになります。呼吸は浅くなり、心がセカセカして、余裕がどこかへ行ってしまうものです。
忙しいという代わりに「作業が多い」などと言い換えるのも一案ですが、私は言い換える言葉を探すよりも、なにも言わないことにしました。そうすると、「忙しい」と言うから忙しく感じるのであって、なにも言わなければ、それが日常になり、心も平常運転でいられる、ということに気づきました。
脳って言葉にとても影響されるんだな、と実感した体験でした。
「無理のない計画」で集中力も達成感もアップ

以前は、仕事をするときも、「なんとなく始めて、なんとなく終わる」というスタイルでした。しかし、あるときから「明日やることを寝る前に決めて、達成したら、あとはなにもしない」習慣を始めました。
なんとなく終わる、というのはゴールを決めずに寝る時間まで作業するというやり方です。つまり、ゴールのないレースのような働き方でした。
そうすると「やった!できた!」という達成感や成功体験を得にくいので、自己肯定感が高まらず…。だから「忙しい」と愚痴のようなことを言ってしまうのです。
だったら、無理のない計画を立てて実行する。早く終わっても追加で作業をしない。会社員であれば、毎日定時退社する。
たったこれだけのことで、不思議と朝がスムーズになるんです。やることが見えていると、迷いがなくなって集中力も上がるので、作業効率がアップします。さらに、達成感を感じるので、仕事そのものが充実します。
時間がたりないと思っていたときほど、じつは「自分にとって大切でないこと」に多くの時間を使っていました。
・毎日スーパーで買い物
・なんとなく開くSNS
・シャツのアイロンがけ
・なにがなんでも手づくり料理
・気の乗らないつき合い
思いきってそれらを見直してみたら、時間がぽっかりあきました。その余白があると、心に余裕が生まれ、アイデアもわくし、行動も自然に起きます。
「〜すべき」「こうあるべき」を手放して、本当にやりたいことだけやっていたら、「忙しい」が「生きがい」に変わっていきました。
まずは「忙しい」と口にしないことから
もし、やりたいことがあるのなら、まずは「手放すこと」から始めて、自分の時間をつくることが大切です。そうすると、「忙しいからできない」という言い訳をなくせます。つまり、やるしかなくなるのです。
・「忙しい」と言わないようにする
・計画性をもち、計画以上のことはしない
・余計なものを手放す
たったこの3つをやるだけで、「忙しさ」からは解放され、けれど前進している感覚になり、心も時間もずいぶんと軽くなりました。
もし、今あなたが「忙しい」「時間がない」と感じているなら、まずは「忙しい」と口にするのを、今日1日だけやめてみてください。それだけでも、ちょっとした心の余裕が生まれるかもしれません。
