ハリウッド映画に幾度となく登場し、地元で愛されるアメリカ・カリフォルニア生まれの超人気店『ランディーズドーナツ』がついに日本にやって来た!仕事で年に数回、ロサンゼルスを訪れる知人も「空港に着いたら真っ先に立ち寄るほど美味しい」と大絶賛。そんな憧れの味がまさか日本で楽しめる日が来るとは…。世界中で愛されるその魅力に迫ってみた。

2025年5月15日、代官山にオープン!

2025年5月15日、ロサンゼルス発『ランディーズドーナツ』の日本1号店が東京・代官山にオープン。店舗の入り口には、LA本店を彷彿とさせる巨大なドーナツ型の看板が設置されており、その直径は約4メートルもある。

オリジナルよりもややミニサイズながら迫力あるビジュアル。思わず写真に収めたくなるフォトジェニックな存在だ。この巨大看板を設置できる独立した店舗であることが、代官山を日本1号店に選んだ決め手となったという。

日本第1号の渋谷代官山店。LA本店と同様に巨大ドーナツ看板がそびえ立つ

【店舗データ】
店名:ランディーズドーナツ渋谷代官山店
住所:東京都渋谷区代官山町13-1 LOG ROAD DAIKANYAMA L2棟
営業時間:11:00〜19:00
休日:無休
HP:https://randysdonuts.jp/

世界中で愛される老舗ドーナツ

1952年にカリフォルニア州イングルウッドで創業した『ランディーズドーナツ』は、アメリカ国内に27店舗を展開する人気ドーナツ店。現在では、韓国、フィリピン、サウジアラビア、メキシコ、そしてオーストラリアでのオープン予定と世界各国に支店を広げ、多くの人々に親しまれている。

また、LA本店にはドライブスルーがあり、24時間営業。いつでも出来立てのドーナツを楽しむことが出来るのも人気だ。ロサンゼルスという土地柄のせいか、ラッパーのスヌープ・ドッグや、スーパーモデルのタイラ・バンクスを始めとしたハリウッドセレブ達にもファンが多い。

カリフォルニア州イングルウッドにあるランディーズドーナツ1号店のLA本店((提供画像))

数々の映画やミュージックビデオのロケ地にもなった “象徴的” な1号店

本店のあるイングルウッドは、ロサンゼルス国際空港から車で約10分の距離。最近ではアメリカンフットボールのプロリーグであるNFLのロサンゼルス・ラムズとロサンゼルス・チャージャーズの本拠地でもある「SoFiスタジアム」が近隣にあることから、地元の人たちだけでなく観光客にも人気のエリアになっている。

ちなみに「SoFiスタジアム」は2028年ロサンゼルスオリンピックの開会式・閉会式の予定開催地にもなっているため、このエリアがますます盛り上がって行くことは間違いないだろう。

そしてこちらの特徴は、なんと言ってもお店の屋根にそびえ建つ “巨大ドーナツ看板” 。その大きさは32フィート(直径約10メートル)もあり、街のシンボルとなっている。

ランディーズドーナツLA本店の巨大看板(提供画像)

このインパクトある外観から、1996年公開のティム・バートン監督の人気映画『マーズ・アタック!』や、1986年公開のエディ・マーフィ主演のアクションコメディ『ゴールデン・チャイルド』といったハリウッド作品から、カニエ・ウェストやジャスティン・ティンバーレイク、アリシア・キーズなどのミュージックビデオまで数多く登場し、特に2010年公開の映画『アイアンマン2』ではロバート・ダウニー・Jr.演じる主人公のアイアンマンことトニー・スタークが、ランディーズドーナツの巨大看板にちょこんと腰掛けてドーナツを食べるシーンが印象的だ。

創業以来受け継がれてきた “変わらない味“ で毎日出来立てを提供

人気の秘密は、創業以来70年以上にわたり受け継がれてきたオリジナルのレシピを大切に守っている点。シンプルでありながら、飽きのこない美味しさを常に保ち続けている。また、工場での大量生産ではなく、各店舗併設のキッチンで一つひとつ手作りし、出来立てを提供しているのも大きな特徴だ。もちろん今回の渋谷代官山店も同様だ。

ランディーズドーナツLA本店のキッチン(提供画像)

一番人気は素材の味をシンプルに楽しめる「グレイズドレイズド」

早速、渋谷代官山店でランディーズドーナツの一番人気である「グレイズドレイズド (GLAZED RAISED) 」を食べてみた。外側は薄くコーティングされたシュガーグレイズがカリカリっとした食感で、ちょうどいい甘さ。中の生地はふんわりとしつつ、もちっとした食感もあり、噛むほどにほのかな甘みが口いっぱいに広がる。なんとも幸せな気分になる一品だ。

「グレイズドレイズド 」360円
「グレイズドレイズド 」。外はカリっと中はふんわり&もっちりの食感

期間限定で日本限定のドーナツが登場

また今回、日本上陸を記念した限定のドーナツが2種類、6月15日までの期間限定&毎日数量限定で販売されている。

一つめは日本限定ドーナツ「LAブルーカスタードクリーム」が4個入ったボックスセット。鮮やかなブルーはロサンゼルスの澄み渡る空の色をイメージし、メジャーリーグのドジャースが優勝した際に本店で作られたものから着想を得ている。中には日本用にアレンジされたオリジナルのカスタードクリームがたっぷり詰まっている。

「限定 LAブルーカスタードクリームセット 12個」 5500円(数量限定)※セット販売。LAブルーカスタードクリーム単品での販売はなし(提供画像)
「ストロベリーチョコレートテキサスグレイズド」(左)550円(数量限定)と、「グレイズドレイズド」

二つめはお店のドーナツの中でも最大サイズである「テキサス」シリーズの「ストロベリーチョコレートテキサスグレイズド」だ。外側をストロベリーチョコレートでコーティングし、フリーズドライ状のいちごをトッピングすることで酸味をプラス。特徴はなんと言ってもその大きさだ。直径がなんと約16cmもあり、大人の手の平くらいはある。「グレイズドレイズド」と比較してもその大きさは一目瞭然だ。

東京から全国へ!日本全国50店舗の展開が目標

米国「ランディーズドーナツ」を運営する『Quad Queens LLC』代表のマーク・ケレギアン (Mark Kelegian)さんには元々、日本展開について40〜50社ものオファーが寄せられていた。しかし、今回の上陸に至ったのは、パートナーとなった日本『ランディーズドーナツ』を運営する『グリット・インターナショナル』代表の芳賀剛(はが・たけし)さんとの間に “ドーナツに対する情熱” の共鳴を感じたからだと、マークさんは語る。

米国『ランディーズドーナツ』を運営する『Quad Queens LLC』代表のマーク・ケレギアン (Mark Kelegian)さんと日本『ランディーズドーナツ』を運営する『グリット・インターナショナル』代表の芳賀剛さん

その “情熱の合致” について芳賀さんに具体的に訊いてみた。

「お店に来てくれたお客さんに、ドーナツを通して幸せで温かい気持ちになって欲しいという強い想いが、マークに通じたのかもしれませんね」と笑顔で答える芳賀さん。

渋谷代官山店には常時40種類以上のドーナツが並ぶ。クラシックな定番から、見た目にインパクトのあるユニークなものまで、ショーウィンドーを眺めるだけで気持ちが躍る。味に関しても伝統のレシピを守りつつ、日本の湿度に合うように生地を調整したり、一部のドーナツは日本人の味覚に合うように甘さを控えめにしたりと、現地から来たパティシエと綿密に相談を重ねながら、より多くの人に喜んでもらえるよう日々工夫を重ねていると芳賀さんは話す。

芳賀剛さん

「2028年の年末までに、日本全国で50店舗の展開を目指しています。よりたくさんの人にこのドーナツを味わってもらい、笑顔になってもらえたら最高ですね」

ドーナツを手にした瞬間に広がる、あのやさしい気持ち。それこそがこのランディーズドーナツの核となっているのかもしれない。

渋谷代官山店のショーウィンドー。取材当日も42種類ものドーナツが並んでいた

現地CEOに直撃 “おとなの週末的・お酒に合うドーナツ” は?

最後に、今回の日本上陸に合わせて来日したマーク・ケレギアンさんに、月刊誌『おとなの週末』(2025年4月号)で提案しているパン飲み、ならぬ “ドーナツ飲み” として最適な、お酒に合う一品がランディーズドーナツに果たしてあるのか、本人に伺ってみた。

マーク・ケレギアンさん

「うーん、たくさんの種類のドーナツがあるから悩むところだけど、2つあるかな」。今回の来日に同行していた娘さんたちと楽しそうに相談しながら、2つ提案してくれた。

「一つは『グレイズドレイズド』で、ビールにぴったりだよ! そしてもう一つは個人的にも大好きな『アップルフリッター』。これはシナモンが効いているので、ウイスキーにベストマッチだよ。お酒好きな『おとなの週末』の読者のみなさんにぜひ試して楽しんでもらいたいね」

マークさんおすすめの “ドーナツ飲み” にベストな2品。(左から)「グレイズドレイズド」360円、「アップルフリッター」550円

ほろ酔いの隙間で感じる、ほのかで幸せな甘さ…。またひとつ大人の贅沢な時間の過ごし方として、新たな楽しみが加わりそうな予感である。

文・写真/香海楓
かい・かえで。ファッション誌営業、ライフスタイル誌編集を経て、フリーランスの編集&ライターに。古着と海外セレブと食べ歩きが好きで、日本であまり知られていない世界の料理を食べるのが趣味。好物はアメリカのファンネル・ケーキ。