車の購入は、人生のなかでも特別大きな買い物です。しかし、支払う額の大きさの割に、試乗など「事前確認」のために与えられる時間が少ないのも事実でしょう。

20分程度の試乗では見えてこない部分も多く、それゆえ買ってから「こんなはずじゃなかった」というポイントが見つかることも考えられます。

今回は「車の購入」をめぐり、後悔してしまった経験談をドライバーから集めました。

フォルムが嫌でミニバンを購入しなかったが……

車を選ぶ際にはまず、「ボディタイプをどうするか」を決めることが多いでしょう。とくに子どもがいる家庭にとっては、「スライドドア」の有無が車選びにおいて大きな要素とされる傾向にあります。

しかし、こだわりのあるドライバーのなかには、スライドドアが許容できないという人も多いようです。

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「ミニバンのフォルムがどうしても好きになれず、子どもが生まれて車を買い替える時も、どうにか妻を説得してSUVを買ったんです。『海外ではミニバンなんか使わなくても、みんな普通に子育てしている』みたいに言って。

実際に子育てに使ってみて、駐車場の乗り降りには若干気を遣いますが、まぁ我慢できるレベルだと思っていました。

誤算だったのが雨の時です。子どもが濡れないようにチャイルドシートに乗せるには、腕が二本じゃ足りません。一度、傘を持ったまま子どもをうまく乗せられず、狭い駐車場で隣の車にドアパンチをしてしまったことがありました。

ちょうどオーナーさんが乗っていて、『何ともないので大丈夫ですよ』と言ってくれたのですが、そうじゃなかったら子どもを車内に置いたまま、雨のなかオーナーを待つなり警察を呼ぶなりしなきゃいけなかったと思うと……

素直にミニバンにしておくべきだったと痛感しましたね」(30代男性)

日本で「子育てにはミニバン」という考えが定着しているのは、駐車場の狭さ以外に、梅雨があることも少なからず関係しているのかもしれません。日々使うものですから、見た目より「使いやすさ」を重視することも、1つの選択のあり方なのでしょう。

ミニバンで「家族でのお出かけも快適」のハズが……

上述のように、ミニバンの利便性は子育て世代にとって強い味方となりますが、反対に「ミニバンにして後悔した」という声もありました。

「三人家族で、これまでは夫が結婚前から持っていたコンパクトカーに乗っていたんですが、子どもが自分でドアを開けられるようになったので、ミニバンを買うことにしたんです。

試乗の時は子どもも車内の広さに喜んでいて、私たちも出かけるのが楽になるなと思っていました。

でも、乗り換えてから子どもが車酔いをするようになってしまったんです。近場に出かける時は大丈夫なんですが、長時間乗っていたり、山道を走ったりすると顔色が悪くなって……。

外に出て休憩すれば治まる程度なんですが、それでも遠出する時の心配事が増えてしまって、どうしたものかと悩んでいます」(30代女性)

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重心の高さから、ミニバンはどうしても山道での横揺れが大きくなる傾向にあります。もちろん同じミニバンでも、車種によって特性は違いますから、普段乗る人が酔わない車を見つけたいところです。

なかなか試乗では見極めにくいポイントですが、万全を期すには試乗でカーブの多い道をリクエストしてみたり、最終確認として同車種のレンタカーを借りてみたりといった対策が必要になるかもしれません。

輸入車で後悔!理由は「故障」ではなく……

車選びの失敗談として、しばしば聞かれるのが「輸入車を購入したら維持費が想定以上に必要だった」といった内容です。国産車に比べ、修理費用が高額になりやすかったり、パーツの規格が異なったりと、「手間がかかる」イメージが定着しています。

しかし、維持費とは別の理由で後悔したという人も。

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「自営業をしているんですが、30歳の頃に経営が安定しはじめたこともあって、憧れていた輸入車に乗ろうと決断したんです。BMWの3シリーズで、車自体にはとても満足していました。

ただ3年も経たないうちに、家の事情でどうしても乗り換えなきゃいけなくなって。驚いたのは、その時の査定額です。

買った時は600万円オーバーだったのに、買い取り額は200万円程度でした。所有者としてはまだまだ新しいつもりだったので、ショックでしたね」(40代男性)

多くの輸入車は「乗った瞬間に価値が半減する」などとも言われ、国産車に比べると売却時の残価率が低くなる傾向が知られています。

もちろん、「買う段階から売る時のことを考えても仕方ない」という向きもありますが、買い替え費用を抑えるための着眼点として、「価値が目減りしにくい車を選ぶ」という観点を持っておいて損はないでしょう。

高性能車を買うも扱い切れずに……

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車が好きな人ほど、購入の際にはエンジンや足回りなどのスペックを入念にチェックするものです。しかしその「こだわり」が、後悔につながってしまったという声も聞かれました。

「はじめて買ったのが中古のMR2でした。小さい頃から走り屋系の漫画が好きで、免許を取る前から『後輪駆動でターボが絶対条件』みたいな思い込みがあったんです。

免許取り立てで性能の高い車をうまく扱えるはずもなく、雨の日に高速の継ぎ目で滑り、壁に衝突スレスレのところまで行きました。周りを巻き込まなくて本当によかったです。

それからはMR2に乗るのが怖くなってドライブも楽しめず、次からはスターレットとかスイフトとか、自分に見合った性能の車を選ぶようになりました」(40代男性)

スペックから想像される車の姿と、実際に運転した時の感覚は往々にして異なります。実際に乗ってみて「一番しっくりくる車」を選ぶことが、後悔しないために重要なのかもしれません。

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