カルロス・テベスが、またもや素行不良で注目を集めている【写真:Getty Images】

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ジュニオール戦でFWグティエレスが差し伸べた手に見向きもせずに次の選手と握手

 南米の強豪ボカ・ジュニアーズに所属する元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスが、またもや素行不良で注目を集めている。

 試合前に対戦相手のイレブンと握手をかわしていくなか、ある人物の前だけ誰もいなかったかのように“スルー”。海外メディアは、かつて不倫騒動・三角関係で世界中を賑わせたアルゼンチン代表の二人のようだと報じている。

 舞台は5月2日に行われた南米大陸王者を決める「コパ・リベルタドーレス」のグループステージ第5節、ジュニオール対ボカ・ジュニアーズの一戦だ。

 試合は先制点を挙げたジュニオールのコロンビア人FWルイス・ルイズが、後半6分にオウンゴールを犯して1-1の引き分けに終わったが、最大のハイライトはキックオフ前だった。

 両チームのメンバーが健闘を誓い合うなか、ボカの最後尾に陣取ったテベスは審判との握手を終えると、笑顔で手を差し伸べてきたジュニオールのコロンビア代表FWテオ・グティエレスを無視して、“一人飛ばし”で元ウルグアイ代表GKマリオ・ヴィエラと握手を交わした。

 グティエレスも表情を変えずに審判との握手に移っていったが、グティエレスがまるでそこに“いなかった”かのようなテベスの対応に海外メディアもすぐに着目した。


「テベスがマキシ・ロペスになった」

 イタリアスポーツ専門テレビ局「Premium Sport HD」は、「テベスがマキシ・ロペスになった」と見出しを打って特集した。記事では、テベスの同胞であるアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディ(現インテル)が元チームメイトのFWマキシ・ロペス(現ウディネーゼ)の妻ワンダ・ナラと不倫していることが発覚し、2014年4月13日のサンプドリア対インテルの一戦で、M・ロペスがイカルディの伸ばした手をスルーして視線すら合わせようとしなかったことを紹介。「今回は女性関係ではない」として、ボカにとって因縁深い選手であり、ファンからも嫌われているグティエレスに対して、テベスがボカの一員としての忠誠心を見せたとしている。

 また、海外サッカーサイト「BeSoccer」公式ツイッターも、動画付きで「テベスにテオ(グティエレス)は見えなかったのか?」と投稿している。

 プロフェッショナルの行為としては決して褒められたものではないが、悪童テベスなりのボカへの思いがにじみ出たゆえの行動だったのかもしれない。


(Football ZONE web編集部)