サッカー史に残る「伝説のハットトリック」10選 【前編】
長いサッカーの歴史には、後世に語り継がれるような「伝説のハットトリック」がいくつか存在する。
今回はQoly編集部で「これは!」というものを厳選し、10個をピックアップした。
編集部それぞれが熱い思いを語ってくれたため、前編と後編に分け、それらを一つずつ紹介していくことにしよう。
1. リヴァウド
生年月日:1972年4月19日 (44歳)
当時のチーム:バルセロナ(ESP)
達成日:2001年6月17日
試合情報:2000-01 リーガ・エスパニョーラ 第38節
コメント:内容からシチュエーションまで鮮烈だったのがリヴァウドのこのハットトリックだろう。2000-01シーズンのバルセロナとバレンシアはともにリーグ優勝を逃し、この最終節はチャンピオンズリーグ出場権がかかった直接対決だった。そんな大一番で主役となったのが、1999年に世界の個人賞を総なめにしたリヴァウドだ。開始直後にフリーキックで先制ゴールを決めると、同点とされた後の前半アディショナルタイムにはミドルシュートを叩き込み2点目をゲット。後半、再び追いつかれてしまったが、試合終了間際の88分、フランク・デ・ブールからの浮き球のパスを胸トラップ後、オーバーヘッドで突き刺した。今日でも“伝説”として語り継がれるこのスーパーゴールは、ハットトリックを達成すると同時にクラブをCL出場に導く値千金の決勝弾となったのである。
選出者:編集部H
2. 中山 雅史
生年月日:1967年9月23日 (49歳)
当時のチーム:日本代表
達成日:2000年2月16日
試合情報:2000 アジアカップ予選 第2節 ブルネイ 対 日本
コメント:日本でハットトリックといえば、この人だろう。ハットトリックにまつわるギネス記録を2つも持つ“ゴン中山”こと中山雅史だ。2000年に中国の行政区であるマカオで行われたブルネイ代表戦で、キックオフからわずか3分15分で3度もゴールネットを揺らした。これは、1938年にイングランド代表選手が記録した3分30分を上回る代表戦での史上最速ハットトリック。開始1分でこぼれに詰めて1点目、2分にも再びこぼれに体ごと詰めて2点目。そして、3分にはボックス内での巧みなコントロールから左足を振り抜きゴールゲット!本人曰く「2つはカズさんのおこぼれ」だったほか、「記録を樹立できたのは相手のブルネイがうだうだすることなく早くキックオフで試合を再開してくれたおかげでもある」と語っている。なお、この試合に日本は9-0で勝利している。
選出者:編集部I
3. ジェフ・ハースト
生年月日:1941年12月8日 (74歳)
当時のチーム:イングランド代表
達成日:1966年7月30日
試合情報:1966 ワールドカップ 決勝 イングランド 対 西ドイツ
コメント:伝説のハットトリックといえば1966年のワールドカップ決勝を挙げないわけにはいかない。延長戦に突入した試合は、ジェフ・ハーストのハットトリックによりイングランドが4-2で西ドイツに勝利。地元で初のワールドカップ制覇を達成した。ハーストは現在に至るまで、ワールドカップ決勝でハットトリックを決めた唯一の選手。しかし101分の決勝弾、クロスバーに当たって真下に落ちたボールがゴールラインを割っていたかどうかは今でも議論の的だ。ドイツ人にとっての「世紀の誤審」とともに今後も語り継がれていく偉業だろう。
選出者:編集部O
4. ギャレス・ベイル
生年月日:1989年7月16日 (27歳)
当時のチーム:トッテナム(ENG)
達成日:2010年10月20日
試合情報:2010-11 UEFAチャンピオンズリーグ GS第3節 インテル 対 トッテナム
コメント:ギャレス・ベイルが世界に衝撃を与えたのがこのゲームだ。2010-11シーズンのCL、トッテナムはグループステージの第3節でディフェンディングチャンピオンであるインテルと対戦すると、35分以内にまさかの4失点。初出場ということもあり経験の差を見せつけられたかに思われたのだが、ここから先が驚異的であった。当時はまだ背番号が「3」であったベイルが自慢の快速を飛ばし、52分、90分、90+1分にゴールをあげたのだ。得点の形は、いずれも左サイドの角度のない所から無理やりゴールを奪うというもの。この日ベイルと対峙していたのは、当時「世界最高のサイドバック」と呼ばれていたマイコンであり、そうした存在をきりきり舞いにさせたことも大きな話題となった。このゲームは4-3で敗れたスパーズであったが、ホワイト・ハート・レーンでのリターンマッチは3-1の勝利。ベイルはまたも1G1Aと躍動し、マイコン相手に“完勝”。スタジアムには、"Taxi fot Maicon(もう走れないマイコンにタクシーを呼べ)"というチャントが流れた。
選出者:編集部S
5. アンドリー・シェフチェンコ
生年月日:1976年9月29日 (40歳)
当時のチーム:ディナモ・キエフ(UKR)
達成日:1997年11月5日
試合情報:1997-98 UEFAチャンピオンズリーグ GS第4節 バルセロナ 対 ディナモ・キエフ
コメント:このシーズンのCL、ウクライナのディナモ・キエフはグループステージでバルセロナを下すとバイエルン、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッドといったメンバーと並び首位での準々決勝進出を決めた。名将ロバノフスキーは、各選手のゾーンを将棋のマスのように役割を与え、高速カウンターを繰り出した。その中心にいたのが若き日のシェフチェンコ、レブロフのコンビであった。シェフチェンコはアウェイのバルセロナ戦でハットトリックを達成、4-0でバルセロナを破ってみせた。ホームでも3-0で勝利しているので2試合の合計は7-0、バルセロナはグループ最下位で大会を去り、東欧の謎のチームが首位追加というのは当時情報が少ない中で凄まじい驚きを持って迎えられた。ディナモ・キエフの快進撃は止まらず翌シーズンにはベスト4へ進出している。
選出者:編集部Q
