売れっ子作曲家シム・ウンジ「日本の歌手と仕事をしたい」
“売れっ子作曲家”シム・ウンジ「いつかプロデューサーになりたいです」
2009年、f(x)のために作った「You Are My Destiny」でK-POP界に登場した作曲家シム・ウンジは、その後Wonder Girls、2AM、2PM、SHINee、IU(アイユー)、miss A、KARA、INFINITE、15&など、人気アーティストの楽曲を担当し、今年まで7年間活動を続けている。男性作曲家たちが絶対的な影響力を持つ韓国の音楽業界において優れた作品を作ってきた数少ない女性作曲家の一人であるシム・ウンジと所属事務所のJYP PUBLISHING近くにあるカフェで会い、インタビューを行った。
恋人と別れた男の心理を見抜いた女性作曲家
―今年はどんな楽曲を作ったか?シム・ウンジ:久しぶりに活動を再開したWonder Girlsのニューアルバムの収録曲(3曲)、ペク・アヨンと共同で作曲した「Shouldn't Have」とINFINITEに提供した「エンディングをお願い」、そしてこの前発売されたFly To The Skyのタイトル曲「It happens to be that way」が今年手掛けた楽曲だ。
もともと一つの曲が出来上がってから次の曲を作っていたが、ある瞬間それじゃいけないとふと思った。だから仕事のスタイルに変化を与え、ずっと作曲や作詞、編曲に集中した結果、多数の作品を発表することができた。できれば断ることなく楽曲を作っていくことが目標だ(笑)
―作曲家として最近の1日のスケジュールはどうか?
シム・ウンジ:ずっと頼まれた楽曲の制作をしている。食事や少しだけの休憩時間を除いて、1日中創作に集中しようと思っている。例えば「It happens to be that way」は3週間ほど音楽の構想を練る時間を持ち、その後に完成させていく段階を経た。その中で他の楽曲の編曲をすることができたし、だから今年は結構たくさん楽曲が作れたんだと思う」
―今年のように2曲のヒット曲が発表されると「今年も1年間よくやった」と満足感ややりがいを感じるか?
シム・ウンジ:上半期の「Shouldn't Have」と下半期の「It happens to be that way」が人々から愛され、広く知られたのでやりがいを感じた。この仕事も今年で7年目だが、初めて私が作った楽曲がある歌手のアルバムのタイトル曲に選ばれたときの感情とはまた違うと思う(笑)
―「It happens to be that way」は歌詞も自ら書いたが、どうやって男の愛を表現することができたか?
シム・ウンジ:この曲をお聴きになった男性の方々から連絡をたくさんもらった(笑) 男性の感情と感性を的確に表現したと! 恋人と別れた男が自分だと想像しながら歌詞を書いた。女が書く男の話をどう理解して頂けるか心配もしたが「カラオケで歌いたい」という男性の方々のSNS上のコメントを見たとき「それなりに共感できる部分が多いみたい!」と思った。
―ポピュラー音楽を作っているだけに、いつも結果が目に見えてくる。どういうふうに受け止めるか?
シム・ウンジ:一つの楽曲を作った作曲家として、そしてその曲を聴いた人々の観点からいつも考える。私の楽曲がいくつかの歌手のタイトル曲に選ばれ、成功と失敗を経験したため、二つの観点から考えるようになったが、楽曲を作った創作者として恥ずかしく思ったり、後悔したことはない。今まで作った全ての楽曲が大切で愛情を持っている。
私もポピュラー音楽を聴く音楽ファンの立場になって、なぜよい成果が出せなかったかについて徹底的に分析し、次のオファーが入ってきたらそれなりに検証された資料を基により良い音楽を作るための準備をする。
―K-POP界で目立った活動をしている数少ない女性作曲家の一人だ。残念に思ったり、あるいは物足りない部分もあると思う。
シム・ウンジ:夢を持って一生懸命に勉強する作曲家志望者、活動している女性の作曲家も多数いらっしゃる。優れた女性作曲家がポピュラー音楽の発展に大きく貢献してきたように、女性だけの感性を基に良い楽曲を発表する作曲家もたくさん登場すると思われる。
―昨年「K-POPスター4」にパネルとして出演した映像を見た。最近人気の「覆面歌王」など、音楽をテーマにした番組から出演オファーがあったらどうするか?
シム・ウンジ:昨年運良く出演オファーが入ってきて本当にいい経験をさせてもらった。先輩の作曲家たちが活躍している「覆面歌王」は視聴者として見ることだけでとても楽しい。特にバラエティセンスが全くないので、絶対にオファーが入ってくることはないと思う(笑) 音楽の話を集中的に、真剣に取り上げる番組からオファーが来たら、会社との協議を経て出演するかどうか決めたい。
作曲家志望者に少しでもお役に立ちたい
―今年はこれからどんな計画を立てているか?シム・ウンジ:インタビューする前まで、近いうちに発表を予定している楽曲の作業をしていた。活動を準備している歌手の新曲についての話はその歌手の事務所にとっては敏感な部分なので、具体的にお答えできないことを理解して頂きたい。年末まで良い楽曲を完成させ、人々にお聴かせできるよう忙しく過ごす予定だ。
―これから1〜2年以内に必ずやりたいことはあるか?
シム・ウンジ:日本の歌手と仕事をする機会があれば、ご一緒したい。会社で日本の人気女性R&BシンガーMISIAに私のデモ曲を送ったと聞いた。MISIA、CHEMISTRY、中島美嘉など有名ミュージシャンの歌を作った巨匠・冨田恵一さんがDaybreakのために「輝く人」という楽曲を作ったように、シム・ウンジとMISIAのプロジェクトも実現することを願う。
1〜2年以内に実現することはできないと思うが、長い間夢見てきたディズニー映画音楽の制作もいつかは実現させたい気持ちはいつも変わらない(笑)
―ポピュラー音楽の作曲家を夢見る志望者に伝えたいことは?
シム・ウンジ:作曲家の道に進みたいと思う人なら地道にデモ曲を作っておくなど、誰かに聴かせて伝えられるよう徹底的に準備してほしい。
―これからどんな音楽家として生きていきたいか?
シム・ウンジ:私が作った楽曲をこれからもずっと人々に聴いて頂きたいという目標を持っていた。ところが、この前あるミュージシャンと作業しながら一つの楽曲が生まれる全ての過程を知ることになり、“プロデュースの重要性”を経験した。今すぐではなくても“音楽プロデューサーシム・ウンジ”になりたいと夢見るようになった。最後に作詞、作曲、編曲など、プロの音楽家を目指す方々に少しでもお役に立てる機会が与えられれば喜んでご一緒したい。
