村上春樹の新作が韓国で空前の売れ行き 5万部の増刷決定

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韓国で1日、村上春樹氏の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の韓国語版が販売開始した。日本でメガヒットした作品として販売前から話題を集め、ネット書店では予約注文が殺到していた。販売開始からまだ2日足らずだが、すでに増刷も決まったという。

韓国メディアの報道によると、書店の事前注文が18万部に達したため、販売開始と同時に5万部の増刷が決まった。初版は20万部。韓国で単行本の初版20万部というのは異例のことだという。

ネット書店では予約の受け付けを開始した先月24日から人気が過熱し、現在は各ネット書店で総合ベストセラー部門「1位」を総なめにしている。都心に店舗を構える大型書店では、村上春樹氏の直筆サイン本が限定販売され、韓国のハルキニストたちが長い列を作った。

同書は、韓国の大手出版社らが版権をめぐって熾烈な争いを繰り広げたことも大きな話題となった。落札したのは民音社で、契約上、入札額は明かされていないが一説によると16億ウォン(約1億4000万円)以上という。

韓国の各メディアは「春樹新作で突風…30代に人気」「帰ってきた春樹」「春樹現象」などとその人気ぶりを伝えている。しかし、中には、巨額の版権争いやサイン本を求める長蛇の列について、「外国の翻訳本のマーケティングとしては“大げさすぎる”と冷笑を買っている」(朝鮮日報)とやや批判的に紹介した。

・参照:朝鮮日報
・参照:FNN

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