担当M(以下M):U-22日本代表はロンドン五輪アジア最終予選に進出を決めたものの、2次予選のアウェイのクウェート戦を1-2で落としました。2点以上取られるわけはないとおっしゃっていたラモスさんは試合結果に怒ったんじゃないですか?

ラモス(以下R):いや、怒るよりもびっくりしてました。U-22って若いと言える年代じゃない。なのにどうしてこうなるんだろうって。

M:1点を先制したのにその後2失点しましたからね。

R:ハーフタイムにもっと選手が考えればよかったと思いますね。最初の試合を3-1で勝って、今回の試合を1-0でリードしたなら、相手は必ず後半最初からどんどん攻め込んでくるはずです。そこを引いてコンパクトにして相手を引っ張り出して、ボールを奪ったら素早く回してボールをキープして、そこから前線の永井を走らせればよかったと思います。そうやって25分間クウェートをじらすことができれば、相手もそこから3点を奪うのは難しいと思いますよ。そして自分たちから崩れていってくれるはずです。それがイランとイラクを除いた中東のチームのメンタリティなんです。

M:それはベンチが指示を出せばよかったという話ですか?

R:いいや、それくらいのことは選手が考えてプレーしなければダメです。相手の状況をもっと見るべきでした。たとえば後半25分を過ぎると相手の選手はみんな足が痙攣していました。だったらそのポジションに足の速い選手をぶつければいいんです。そんなことはいちいち監督が言わなくてもいいことです。だって今の選手だったら目の前にたくさんいいお手本がいるでしょう?  遠藤や長谷部のプレーを見ていたら、それだけで状況判断の良さが身につくはずですよ。

M:最終予選に進出したものの、日本の弱点を露呈してしまいました。

R:U-22日本代表はまだ強いという感じがしません。だけど日本代表にしてみてもアジア大会で強かったかというと、優勝したもののギリギリの戦いが続きました。だから日本サッカーが強いと思うのはまだ早い。奢ってはいけません。

M:クウェート戦は1-3になって延長に入っていたら危なかったでしょうか。

R:それはない。チームの力も個々の能力も日本が上です。だから僕は順当に最終予選に進出したと思います。これからもっと努力して、本当に強いチームになってほしいと思いますね。