故藤本義一さんの妻・藤本統紀子さんが老衰のため死去 91歳 スポニチ文化部の女性記者第1号
直木賞作家でテレビ番組「11PM」の司会としても活躍し、2012年に亡くなった故藤本義一さん(享年79)の妻、藤本統紀子(ふじもと・ときこ)さんが13日午前10時34分、兵庫県西宮市内で老衰のため死去した。91歳。同県出身。通夜は17日、葬儀・告別式は18日にいずれも西宮市の公益社西宮山手会館で営まれる。喪主は長女・中田有子(なかた・ゆうこ)さん。
親族によると、統紀子さんは近年は高齢者施設で暮らしていた。今年3月中旬に誤嚥(ごえん)性肺炎で入院したが4月初頭に退院。亡くなる前日には体調は正常だったが、13日午前8時ごろに職員が訪ねると、39℃の高熱で息も荒くなっており、解熱薬などが処方されたが、その後息を引き取った。
統紀子さんは大学卒業後、スポニチ大阪本社に入社。文化部の女性記者第1号だった。
大学時代に演劇を通して知り合った義一さんと58年、結婚。結婚後は2人の娘を出産。子育てが落ち着くとエッセー執筆やタレント、シャンソン歌手としても活動した。
藤本統紀子(ふじもと・ときこ)1935年(昭10)2月11日、兵庫県神戸市出身。大阪女子大(現大阪公立大)卒。57年にスポニチ大阪本社に入社、文化部初の女性記者として活躍した。58年に藤本義一さんと結婚。タレント、エッセイスト、歌手としても活動した。主な著書に「胸を張って生きなさい 娘に贈る私の前向き人生」(83年、主婦の友社)。
藤本 義一(ふじもと・ぎいち)1933年(昭8)11月26日、大阪生まれ。大阪府立浪速大学(現大阪府立大学)在学中にラジオドラマや舞台の脚本を書き始め、68年に長編「残酷な童話」で小説家デビュー。74年、上方落語家の半生を描いた「鬼の詩」で第71回直木賞を受賞した。65年に始まった伝説的深夜番組「11PM」(日本テレビ、読売テレビが共同制作)で大阪制作分の司会者に就任し、番組終了の90年まで務めた。お笑いにも造詣が深く、新人の登竜門「ABCお笑い新人グランプリ」の審査員も務めた。10年までは「新語・流行語大賞」の審査員としても活躍した。
