GW中に“子どもの発熱”で病院へ! 平日より「1000円」高く、普段の“2倍以上”請求されたのですが、こんなに割増料金がかかるんですか?「休日当番医」で加算される負担とは

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ゴールデンウィーク(GW)などの大型連休中に、子どもが突然熱を出して「休日当番医」へ駆け込んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。無事に診察を終えて会計を済ませた際、「いつもより少し高い気がする……」とふと疑問を感じたことはありませんか。   その直感は正しいといえます。日本の医療制度では、受診する曜日や時間帯によって「加算」という仕組みがあり、窓口で支払う料金が変わるようになっています。本記事では、休日に受診した際に発生する割増料金の正体と、具体的な負担額の差について解説します。

休日に受診すると「加算」が上乗せされる

例えば、平日の診療時間内に子どもを小児科へ連れて行き、初診を受けた場合の窓口負担(3割負担)が、診察代や処方箋料を含めて600円程度だったとします。
ところが、これがGWなどの休日になると、以下の加算が上乗せされます。
 

・休日加算(初診の場合):250点
・窓口負担への影響(3割負担):+750円

平日の基本料金にこの加算が加わるため、会計時には1350円から1500円ほどになり、普段の倍以上の金額になることもあります。受診したのが深夜であれば「深夜加算(480点)」、平日の夜間であれば「夜間・早朝等加算(50点)」など、受診のタイミングによって細かく料金が設定されています。

初診・再診・薬局でそれぞれいくら増える?

具体的な負担増を整理すると、以下のようになります。
 

初診で休日に受診した場合

休日加算として「250点(2500円分)」が計上され、窓口負担は「750円」の上乗せになります。
 

再診(2回目以降)で休日に受診した場合

休日加算は「190点(1900円分)」となり、窓口負担は「570円」の上乗せです。
 

薬の処方を受けた場合

調剤薬局でも「夜間・休日等加算」として40点(400円分)が加算されるため、さらに約120円の負担増となります。
これらを合計すると、平日の昼間と比べて一度の受診で「数百円から1000円弱」の差が生じます。乳幼児医療費助成制度などで自治体が負担してくれる地域もありますが、本来の医療費そのものは確実に高くなっています。

「コンビニ受診」が家計と医療体制に与える影響

数日前から症状があったにもかかわらず、「平日は忙しいから、休みのうちに診てもらおう」といった、いわゆる「コンビニ受診」を繰り返すと、家計に余分な負担がかかるだけでなく、本当に緊急を要する重症患者の診察を遅らせるリスクも生じます。
また、休日加算は医療機関が休日返上で診療体制を維持するためのコストでもあります。安易な受診が増えることは、地域の医療資源を疲弊させる一因にもなりかねません。

受診前に活用できる相談窓口

「すぐに病院へ行くべきか迷う」という場合は、以下の相談窓口を活用してみましょう。
 

子ども医療電話相談(#8000)

小児科医や看護師から、症状に応じた適切な対処法や、すぐに受診すべきかどうかの助言を受けることができます。
 

救急安心センター(#7119)

大人も含め、救急車を呼ぶべきか、当番医を受診すべきかを相談できる窓口です。
「翌朝の通常診療まで待っても大丈夫」と判断できれば、加算による余分な出費を抑えられるだけでなく、混雑した待合室で子どもを長時間待たせる負担も軽減できるでしょう。

まとめ

GW中に子どもを休日当番医へ連れて行った際、医療費が普段より高く感じるのは「休日加算」という正当なルールに基づいたものです。3割負担の場合、一度の受診で700円から1000円程度の割増料金が発生していると理解しておきましょう。
家計を守り、地域の医療体制を維持するためにも、緊急時以外はなるべく平日の診療時間内に受診するよう、日頃から家族の体調管理に気を配っておくことが大切です。
 

出典

厚生労働省 令和6年度診療報酬改定について
厚生労働省 上手な医療のかかり方.jp
執筆者 : 高橋祐太
2級ファイナンシャルプランナー技能士