池山隆寛監督の勝負勘、若手の積極性が光る――首位ヤクルトの強さを“凝縮”した逆転サヨナラ勝利

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池山監督の勝負勘と若手の積極性が光り、ヤクルトが逆転サヨナラ勝ちを収めた(C)産経新聞

 開幕からの快進撃を象徴するようなゲームだった。

 ヤクルトが4月18日、神宮球場で巨人を相手に逆転サヨナラ勝ちを収めた。9回一死三塁の場面で長岡秀樹がライデル・マルティネスから遊撃手を強襲する適時打で4−3で勝利した。

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 この試合、先発の奥川恭伸が7回3失点で降板。1−3と2点差で迎えた7回に、池山隆寛監督が勝負に出た。8回に大勢、9回にマルティネスと強力なリリーバーを擁する巨人に対し「7回から勝負だと思って代打攻勢した」と、左の代打陣を次々と起用した。

 その期待に田中陽翔が見事に応えた。今季は起用される若手が早いカウントからストライクを積極的に振りにいく姿勢が目立つ。このケースでも初球からバットを振り、田中瑛斗の直球を捉えて右前打で出塁すると、代打の宮本丈、9番の武岡龍世も続き、3連打でチャンスを広げた。その後、二死満塁となり、ドミンゴ・サンタナが船迫大雅から押し出しの四球を選んで1点を返した。

 1点を追う9回は、またも田中がカウント2ボールからマルティネスの直球を捉え、右翼への二塁打でサヨナラ劇の口火を切った。池山監督も「よくストレートを弾き返した」と、2年目19歳の一打を称えると、続く丸山和郁が左翼手の頭上を越える適時二塁打を放って同点に追いついた。

 さらに、一死二塁で二塁走者の丸山が三塁へ盗塁成功。丸山は「チャンスだったので、ひとつでも先の塁に行こうと思って思い切って行った」と胸を張った。緊迫した場面で果敢に攻め、長岡のサヨナラ打につなげた。

 池山監督の勝負勘と若手の積極性が光り、逆転勝利で首位をキープした。今季2度目の連敗を土壇場で阻止し、池山ヤクルトが強さを見せつけた。

[文:別府勉]