Image: Tanya Vasilek/Shutterstock

ただいま絶賛開催中のミラノ・コルティナ冬季オリンピック。

アルプスの山々で開催されるはずの“雪の祭典”ですが、今年のシーズン序盤の降雪量は平均を下回り、変動が懸念されているため、多くの会場で人工雪に頼らざるを得ない状況になっているとThe Times of Indiaが伝えました。

冬を“作る”オリンピック

ミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、大会会場の85%が既存施設を使用しています。分散開催モデルが採用され、クロスカントリーやスキージャンプなどは複数地域にまたがって実施されています。しかし、自然の雪は十分ではありませんでした。そこで導入されているのが、必要最小限の雪を人工的に作るシステムです。

GPSと気象センサーで人工雪を管理

人工雪の量を最小限にするといっても、具体的にどうするのでしょうか? 

秘密は、GPSと気象センサー。これらの技術によって管理された最新の人工降雪システムが、必要な場所に必要な量だけ雪を供給します。気温や湿度、風向きのデータをリアルタイムで解析し、最適な条件下でのみ造雪を行うことで、過剰生産を防ぎ、電力や水の使用量を抑えているんです。

さらに、造雪設備の多くは再生可能エネルギーで稼働し、雪上車は再生可能バイオ燃料HVOを使用。高地には新しい貯水池も整備され、水資源をコントロールしながら雪を作る体制が築かれています。

今回の冬季五輪は、いわば「制御された雪」によって支えられている大会なんですね。

今後の冬季オリンピックはどうなる?

研究者の中には、将来的により高標高の開催地や地域分散型モデルが検討される可能性を指摘する声もあります。

今大会は、既存施設の活用や効率的な造雪システムなど、技術と運営の工夫によって支えられていますが、次回以降はどうなっていくのでしょうか。

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Source:The Times of India