アフリカサッカー連盟(CAF)は28日、アフリカカップ・オブ・ネーションズ(AFCON)決勝のモロッコ代表セネガル代表で発生した違反行為に対する処分を発表した。各選手や連盟への罰金総額は1億7387万円以上に及んでいる。

 モロッコで行われたこの試合では、ボールボーイがセネガルGKエドゥアール・メンディの雨対策用タオルを何度も強奪しようと試みる騒動が発生。セネガルの控えGKイェバン・ディウフがゴール脇で見張りをし、ボールボーイから身を挺してタオルを守る異例の揉め事も起きていた。

 また、後半アディショナルタイムにはモロッコに与えられたPKに対してセネガルが不服の意を示し、パプ・ティアウ監督がボイコットを主導する異例の事態に。セネガル主将FWサディオ・マネがチームメイトを説得してなんとかピッチに連れ戻し、18分ほどの中断を経てPKが行われた。なお、このPKはモロッコFWブラヒム・ディアスがチップキックでGKにキャッチされるまさかの結果となった。

 セネガルが延長戦の末に1-0で勝利して2大会ぶりの優勝を果たしたが、サッカーとは異なる側面も大きな注目を集めた決勝。CAFはセネガルサッカー連盟(FSF)に対し、ボイコット騒動を指すとみられる「スポーツマンシップに反する行為」を認定して30万ドル、サポーターの不適切な行為により試合の品位を傷つけたとして30万ドル、5人の選手がイエローカードを受けたことで1万5000ドルの罰金処分を決定した。罰金総額は61万5000ドル(約9467万円)となった。

 加えてボイコットを主導したティアウ監督にはCAF主催大会5試合のベンチ入り停止と罰金10万ドル(約1540万円)、審判員に対するスポーツマンシップに反する行為を行ったことが認定されたMFイリマン・エンディアイェとFWイスマイラ・サールにはそれぞれCAF主催大会2試合の出場停止処分が下された。

 モロッコサッカー連盟(FRMF)に対してはボールボーイの不適切な行為により20万ドル、選手やスタッフがVARレビューエリアに侵入して主審を妨害したことで10万ドル、サポーターがレーザーを使用したことで1万5000ドルの罰金処分となり、総額は31万5000ドル(約4849万円)となった。

 また、DFアクラム・ハキミの反スポーツ的行為を認定してCAF主催大会2試合の出場停止処分を下しつつ、1試合は1年間の執行猶予付きとした。MFイスマエル・サイバリも同様の違反行為が認定されたが、CAF主催大会3試合の出場停止処分と罰金10万ドル(約1540万円)の厳罰処分になった。『ESPN』によると、両選手とも相手GKのタオルをピッチ付近から排除しようとしたという。

 なおモロッコ連盟がセネガルの試合放棄で没収試合に相当すると申し立てた件については、CAFが棄却して試合成立となった。

ボールボーイからタオルを守るGKイェバン・ディウフ