この記事は以下の動画を基に、動画投稿者の承諾を得た上で、AIライターが執筆しております

YouTubeチャンネル「杉江弘の航空チャンネル」内で、元日本航空機長・杉江弘氏が「CRM」はヒューマンエラー撲滅に効果なし - 訓練教育こそが必要」と題した動画を公開し、航空業界で普及するCRM(クルーリソースマネジメント)プログラムの限界について語った。

動画冒頭、杉江氏は「最近、国内でも非常にヒューマンエラーによるトラブルが多いんですが、およそ驚くようなヒューマンエラーによる事故や重大インシデントが、何件か起きています」と現場の実情を紹介。具体的な事例として「羽田空港の誘導路で他機の尾翼に自機の翼をぶつけた」「滑走路のライトを踏みつぶして離陸を中断した」「機長が3名も乗っていたのに燃料不足で緊急事態宣言」など、近年発生した重大なエラーの数々を挙げた。

CRMの成り立ちや日本での導入についても詳細に解説。杉江氏は「コクピットリソースマネジメントは、パイロットの行動を分析し理想の姿を目指そうというものだった」とした上で、現場への浸透や定義の曖昧さに疑問を呈した。「会社ごとで呼び方や対象範囲がまちまちで、わけわかんない状態」。さらに「僕もCRMってよくわかんないですよ、本当のところって言ってた人が、後にJALの社長になっている」と、現場から経営層に至るまで本質が理解されていない現状を指摘した。

その後、JALが日本エアシステムとの合併を機にTEM(スレッド・アンド・エラー・マネジメント)に移行したことにも触れ、「パイロットの現場の問題提起は議論の対象外にされる」「現場のパイロットは本当の脅威について声を上げても、会社は耳を傾けない」と現場の不満を代弁。「現場で本当に必要なものを会社は受け入れていない」と疑念を投げかけた。

とりわけ強調したのは、指差し確認など“他業種の効果的な安全対策”の航空界への導入の必要性だ。杉江氏は「鉄道員がやっている指差し確認は、ものすごい年月をかけて編み出した、非常に科学的に有効なヒューマンエラー対策」と持論を展開。「現場の客室マネージャーが緊急対応として始めたことが一部で採用されているが、会社全体には広がっていない」と改善を訴えた。

また杉江氏は「本当にヒューマンエラーをなくすためには、軍隊的な上下関係をなくし、自由に意見を言えるコクピット作りと教育訓練が不可欠」と発言。CRMやTEMについて「安全対策の“隠れ蓑”として使われている」と痛烈に批判し、「もういい加減、こういうプログラムは中止して、必要なものを現場で話し合い、いいものは積極的に取り入れていくべき」とまとめた。

最後に、「今日はCRM、ヒューマンエラー撲滅に効果はないということで、話をさせていただきました」と動画を締めくくった杉江氏。現場主義と本質的な教育訓練の重要性を訴える同氏のメッセージは、航空業界の現行安全対策に一石を投じる内容となった。

チャンネル情報

杉江弘の航空チャンネル、2025年4月18日よりスタートしました。元JALパイロットで長年機長を務めていた杉江弘が、航空評論家、ノンフィクション作家として世界の航空事情や航空機事故さらには企業ガバナンスなどを「独自の視点で解説」 新たな価値を創出し続ける持続可能なチャンネルを目指します。