血液型分類は当たる? 当たらない?【眠れなくなるほど面白い 図解 認知バイアス】
血液型分類は当たる? 当たらない?
【ステレオタイプ】
イメージに惑わされない
世の中にはさまざまな偏見が溢れています。その偏見を生む1つの要因が「ステレオタイプ」です。
ステレオタイプとは、ある集団に対し、個人の違いを無視して、1つの特徴でまとめて捉えることを指します。
その代表例が血液型です。A型は几帳面、B型はマイペース、O型はおおざっぱ、AB型は変わり者、などという分類がよくされます。しかし、近年の研究によれば、血液型による性格分類は、科学的な根拠に乏しく、否定されています。
ではなぜ、そのようなカテゴリー分けをしたがるのでしょう。実は、あるグループに対して、1人ずつ詳細に把握するよりも、まずは共通する部分を把握してから、個々の違いを知るほうが効率的と考えるからなのです。
そのため、ステレオタイプは、性別、職業、出身地など、さまざまな分野で使われます。確かに、特性上それが当てはまる場合もあるでしょう。しかし、「そのカテゴリーに属しているから、どの人も同じような特性を持っている」と考えるのは、差別にもつながりかねません。
どんなカテゴリーの人と接するにしても、その人1人1人の性格をよく見て、特性を知っていくことが重要なのです。
さまざまなステレオタイプ
ステレオタイプの例 血液型:A型は細かい 職業:医者だから真面目 性別:女性だから感情的 出身地:東北の人は無口
ステレオタイプについて正しい知識を持つ
相手やそのカテゴリーのことをよく知る
これらのことで、差別や偏見を減らすことができる
参考文献 Claudia Cohen,“Person Categories and Social Perception:Testing Some Boundaries of the Processig Effects of Prior Knowledge,”Journal of Personality and social Psychology:40,441-452,1981. David Hamilton,Cognitive Processes in Stereotyping and Intergroup Behavior,Psychology Press,2017. David Hamilton and Robert Gifford.“Illusory Correlation in Interpersonal Perception:A Cognitive Basis of Stereotypic Judgements,”Journal of Experimental Social Psychology:12,392-407,1976. 上村晃弘/サトウタツヤ『疑似性格理論としての血液型性格関連説の多様性』パーソナリティ研究:15(1)、pp.33-47、2006年。 日本赤十字社 東京都赤十字血液センター、8月号 『ABO式血液型』2020/09/06 佐藤達哉『ブラッドタイプ・ハラスメント:あるいはABの悲劇』託摩武俊/佐藤達哉編 現代のエスプリ324『血液型と性格』至文堂、1994年。【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 認知バイアス』監修:高橋 昌一郎

偏見や差別につながる恐れがある 