京都で「新しいオービス」設置! まさかの“長いトンネル出口”でパシャリ!? 全国で続々導入の「“半固定式”オービス」どんな特徴がある?
石川県や和歌山県でも次々と設置の「“半固定式”オービス」とは
「オービス」とは、速度違反を自動的に取り締まる機器の通称ですが、高速道路などで目にする大型の「固定式オービス」や、生活道路でも運用できる「移動式オービス」などがあります。
そしてここ数年は大型の固定式オービスの新設はほぼ無くなり、代わりに移動式オービスの増加とともに全国的に設置が広がっているのが「半固定式オービス」です。

半固定式オービスとは、1台のオービス本体(移動式オービス)に対し、本体をセットするための「拠点」(箱型の筐体)を複数か所に用意しておくタイプのオービスです。
【画像】「これはやばい!」新型「半固定式オービス」の設置場所を画像で見る!(30枚以上)
拠点には電源や通信設備、そして本体を簡単にセットできる台座が予め用意されています。
オービス本体は、同エリア内で複数に設置された拠点間をランダムに移動するため、実稼働しているのがどの拠点かはわかりません。
つまり「神出鬼没のオービス」という訳です。
ドライバーは拠点が設置されている全ての場所で速度を意識するようになり、結果的に広域での速度抑制につながります。
筆者(オービスガイド 大須賀克巳)は2025年3月末、京都府と石川県、それに和歌山県に新設された半固定式オービスの拠点を現地調査してきました。
そのうち、京都府に設置された半固定式オービスの拠点は3か所あり、そのうち2か所は長いトンネルの出口に設置されました。
トンネル出口への設置はとても珍しいのですが、急に風雨の影響を受けたり、西日などで目が眩んだり、冬場は凍結しやすいなどの危険があるため、設置場所としては適切なのかもしれません。
また、オービスアプリやレーダー探知機におけるGPS警告がおこなわれない場合があるという側面もあります。
さらに京都府の半固定式オービスの拠点にはダミープレートが付いているのも注目されます。
拠点が空の状態でも、まるで本体がセットされているかのように見えるのです。
ちなみにこのダミープレートが付いている拠点は、大阪府の阪神高速にもあります。
京都府に新設された半固定式オービスは3か所
・名神高速道路 下り方面(大阪方面)京都東IC先[481.5キロポスト付近]
※制限速度80キロ区間
日本の大動脈である名神高速は、絶えず多くのクルマが走っています。
車線も広めに作られているので、気が付かないうちに速度が上がってしまう場合があります。
半固定式オービスは、右カーブを抜けた長い直線部分に設置されているのですが、目印は名神高速道路の工事が始まった場所にある歩道橋のような巨大なモニュメントです。

・京都縦貫自動車道 下り方面(丹波方面):大山崎JCT〜大原野IC間[87.6キロポスト付近]
※制限速度80キロ区間
調査時、名神高速や京滋バイパスに比べ交通量が少なく、スムーズに流れていました。
そのぶん速度が上がりやすく注意が必要です。
設置場所は、西山トンネル(長さ:2270メートル)を出てすぐの場所です。
・京滋バイパス 下り方面(大山崎方面):宇治東IC出口付近[493.9キロポスト付近]
※制限速度80キロ区間
京滋バイパスは、名神高速を補完する道路です。日中は比較的交通量が多くスピードは出せないようですが、夜間はクルマの流れが速いようです。
設置場所は、宇治トンネル(長さ:4310メートル)の出口付近です。
石川県にも半固定式オービスが3か所新設された!
■石川県 半固定式オービスポイント その1
・北陸自動車道 下り方面(富山県方面):加賀IC〜尼御前SA間[135.2キロポスト付近]
※制限速度80キロ区間
設置場所は、尼御前SAの1キロメートルほど手前です。
こちらは以前、ループコイル式のオービスがあった場所でしたが、半固定式オービスに更新されていました。

■石川県 半固定式オービスポイント その2
・北陸自動車道 下り方面(富山県方面):徳光PA〜白山IC間[167.3キロポスト付近]
※制限速度100キロ区間
徳光パーキングを過ぎて、見晴らしのよい直線道路を進んで行くと、大きなシャープの工場が見えてきます。
オービスはその工場付近にあります。
■石川県 半固定式オービスポイント その3
・北陸自動車道 上り方面(福井県方面):不動寺PA手前[187.2キロポスト付近]
※制限速度80キロ区間
富山県から石川県に入り間もない場所で、清水谷第1トンネルを出た少し先のゆるいS字カーブに設置されています。
直前のNシステムに気を取られていると、見落としそうな位置にあります。
●和歌山県の半固定式オービスは1か所のみ!? 今後増設の可能性大!
現地調査を行った3月末時点では、和歌山県内の半固定式オービスの拠点は1か所しか確認できませんでした。
この状態だと固定式オービスと変わりませんが、半固定式オービスの利点を考えると、将来的に阪和自動車道などに拠点が設置されるのではと筆者は予想しています。
■和歌山県 半固定式オービスポイント その1
・京奈和自動車道 下り方面(和歌山市方面):紀北かつらぎIC 500メートル手前[97.4キロポスト付近]
※制限速度80キロ区間
京奈和道の紀北かつらぎIC 2キロメートル手前から、ゆずり車線がはじまり、対面通行から片側2車線となります。
ここでは、速いクルマが遅いクルマをどんどん追い抜いていく傾向があります。
そのゆずり車線が終わった500メートル先に半固定式オービスが設置されています。
調査持、この場所の半固定式オービスの拠点にはオービス本体がセットされ、レーザーが出ていることも確認できました。
したがって既に稼働中と思います。「紀北かつらぎ高野出口500m看板」が目印です。
「半固定式オービス」はさらに展開が広がりそうな予感!?
このように半固定式オービスは、すでに全国各地で運用例が確認されています。
関西圏では、大阪府に、6か所の拠点とオービス本体が2台稼働しています。

さらに前述の京都府の3か所の拠点とオービス本体が1台、和歌山県の1か所の拠点と本体があります。
このほか、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、長野県、石川県、福井県、福岡県、熊本県にそれぞれ3か所の拠点とオービス本体が各1台あります(オービスガイド調べ)。
現在は設置例がない都県でも徐々に新設されていくとみられ、今後全国に展開されていくのはほぼ間違いないでしょう。
半固定式オービスの拠点は通常、金網の箱があるだけに見えます。
それがある日突然オービス本体がセットされ、速度違反のクルマを撮影するようになり、そしてまたしばらくすると金網の箱に戻ります。
移動する順番や何日間設置されるのかについての決まりはありません。
したがって、昨日は本体が無かったので今日は大丈夫だろうという考えは通用しません。
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このように、高速道路での移動式オービス運用も珍しくなくなってきました。
いつでも制限速度を意識しながら、今まで以上に余裕を持った運転を心がけましょう。
