シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Tさん(大阪府・40代女性)

2023年1月25日。10年に一度の大寒波の中、Tさんの娘は大学の入試に挑もうとしていた。

電車が止まるかもしれないから、急遽前日からホテル入り。会場までは朝、タクシーで行くことしたという。

<Tさんの体験談>

2023年1月25日、10年に一度の大寒波と言われたその日は、我が家の長女が大学の一般選抜試験を受ける日でした。

大阪府内の大学でしたが、電車が止まる可能性を考慮して、24日のうちに同僚に、娘を送るため会社を休むかもしれないことを報告。すると「ホテルとって前乗りも1つの手だね」と言われ、急遽大学までタクシーで10分位のところにホテルを手配しました。

温かい気持ちに涙が溢れた

そして、初めて娘を1人で宿泊させること、何が起こるか分からないことへの不安を抱いたまま、娘をホテルへ送り届けたのです。

一夜明けて当日の朝、娘はタクシーに乗り大学へ。渋滞することも考え、娘には「タクシーに乗ったらすぐに運転手さんに受験のために大学へ行くこと」、「万が一動かない渋滞にはまったら途中で降ろして欲しいと伝えること」を指示していました。

幸い、渋滞もなく娘は大学へ到着。そして、代金を支払い降車するときに、運転手さんに声をかけられたそうです。

「これでコーヒーでも飲んで受験がんばって下さい!」

運転手さんはそう言って、娘に500円を下さったそうです。一人で不安を抱えて受験に向かった娘は、とても温かい気持ちになったことと思います。その温かい気持ちに私も涙が溢れました。

また、帰りの別のタクシー会社の運転手さんからもご厚意を受けたようです。とてもいい出会いのある1日だったようでした。

受験の結果はまだ分かりませんが、いい出会いがあったこともあり期待を膨らませているところです。前日ホテルのことを口にしてくれた同僚、タクシーの運転手さん達のお陰で娘は無事に1日を終えることができました。本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)