森保一監督

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ドイツ戦から一夜明けた24日、森保一監督が練習前に報道陣の取材に応じ、「試合展開は予想していたところ」だったと明かした。

強敵のドイツから勝点3を奪ったことで日本はグループリーグ突破をしっかり視野に入れられるようになった。だが森保監督は「いろんなシミュレーションをしても、安心できる勝点3ではない」という。

前日、吉田麻也が監督のプランどおりの試合展開で勝利を収めたと明かしていた。その点を聞かれると森保監督は「ドイツは強いんで我慢強く戦うことが大切」と思っていたとし、さらに説明を加えた。

「このワールドカップの舞台で我々のやろうとする理想はあるけれど、現実を見ながら我慢強く、粘り強く戦うということが日本人にできることでもある。そういう戦いの中から自分たちのペースに持ってこれるようにということは考えて準備はしてきた」

さらに「昨日の試合の流れはもちろん予想していたところであったり、プランしてたところの一つ」と認めつつ、「選手たちはピッチ上でいい判断をもって、いいコミュニケーションを持って戦ってくれた」と選手の対応力を褒めた。

そこまで真顔で答えていた森保監督だったが、伊東純也と三笘薫をウイングバックにした策がドイツ対策の準備だったかと聞かれると、笑顔になり「そういうことはありません」と、練習で試しており「秘策」ではなかったと、とぼけてみせた。練習でやってみせても一時的なものだと思わせた森保監督の作戦勝ちだったと言えるだろう。

そして「これまでの活動の中では出た結果をに一喜一憂しすぎないということは続けてきている。もうドイツ戦は過去のことなので、次の試合の勝利に向けて最善の準備をする。これまでやってきた当たり前のことをしっかりとコスタリカ戦に向けて準備していきたい」と、気を引き締めていた。

【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】