総務省で会見する杉田政務官(写真・共同通信)

 8月15日、杉田水脈(みお)衆院議員は、総務政務官への就任会見に臨んだ。しかし、会見での発言が、SNSで大炎上している。本誌は改めて、杉田政務官の事務所に見解を聞いた――。

 会見で杉田政務官は、2018年にLGBTなど性的少数者は「生産性がない」と月刊誌へ寄稿したことについて、「過去に多様性を否定したこともなく、性的マイノリティーの方々を差別したこともない。寄稿を読んで、私の支援者になったLGBT当事者もいる。(個性や多様性を尊重するという)岸田政権が目指す方向性と、政務官として、なにひとつずれている部分はない」と述べた。

 杉田氏は、『新潮45』(2018年8月号)に「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題してこのような文章を書いている。

《LGBTだからといって、実際そんなに差別されているものでしょうか》

《LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです》

 また、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係について、「統一教会と知った上で関係を持ったことは一切ない」と否定。

 2019年4月に講師として参加した熊本県内での講演会で、主催者の1人が信者であったという指摘について、「主催団体が関連団体とは知らず、現在も確認できていない。(主催団体の)役員の1人が教団関係者との指摘はあるが、講演当時は知らなかった」と説明。

「(役員がいることで)関連団体というのかどうかは誰も確認できない。(関連団体の)定義がわからないので、これ以上のことは申し上げられない」と述べた。

 なお、杉田氏は、2016年8月、米ニューヨークで旧統一教会の教団施設で講演していたとも指摘されている。

 杉田氏は、落選中の2016年8月、自身のTwitterに《幸福の科学や統一教会の信者の方にご支援ご協力いただくのは何の問題もない》とつづっており、旧統一教会に対する知識があったのではないかと疑われているのだ。

 杉田氏の記者会見での発言が報道されると、ネット上では強い批判の声が巻き起こった。

《嘘しか言ってない》

《自分の言葉に責任も持てない人間が、要職に就く。それが日本の政界だということを改めて実感しました》

《否定したことない???否定したことしかないの間違えでは?自分の過去の発言にすら責任を持てないような人に国会議員の資格は無いと思います》

 あらためて、杉田氏の事務所に過去の事実に対する見解を聞いた。

ーー『新潮45』への寄稿文で、LGBTに対して《LGBTだからといって、実際そんなに差別されているものでしょうか》《彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです》と書かれていますが、これは「多様性の否定」「性的マイノリティの方への差別」に当たらないのでしょうか?

「予算配分の文脈におけるものであり、多様性を否定するものではありません。しかし、表現が拙く、意図した伝わり方にならなかったことは未熟でした」

ーー旧統一教会との関係性について「旧統一教会ということを知ったうえで関係を持ったことはない」と発言されております。2016年8月にご自身のTwitterで《幸福の科学や統一教会の信者の方にご支援ご協力いただくのは何の問題もない》とツイートされている事実と矛盾しないでしょうか? また、2016年8月のニューヨークでの講演、2019年4月の熊本県での講演の際、旧統一教会関連団体と知らなかったのでしょうか?

「当該ツイートは、支持者について個々人の信仰を確認するような人権侵害につながるようなことはしておらず、どういう属性の方に支援されてもその方の信仰によって差別することはしない、という趣旨です。よって、矛盾しておりません。

(講演について)現在においてもそうした団体であるとの確認もとれておらず、認識もしておりません」

 杉田氏は会見で、「旧統一教会に限らず、社会的に問題のある団体とは一切関係を持たず、疑念を持たれないように注意して行動していく」と述べている。総務政務官となった杉田氏の言動には、これからも注目が集まりそうだ。