電化製品の電気代っていくら? 第10回 意外と知らない電気代が高い家電ランキング、電気代値上げの中うまく節約するには?
私たちの生活に欠かすことのできない「家電」。しかし、日々使うものだからこそ、その電気代が気になります。特に最近では、電気代の値上げが続き、「何とか抑えられないものか」と頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、電気代が高い家電5つをランキング形式でご紹介します。電気代が高い理由や節約ポイントもあわせて解説しますので、ぜひ節電にお役立てください 。
電気代が高い家電、うまく節約するコツは?
電気代が高い家電トップ5
第1位:エアコン
電気代が最も高い家電は、エアコンです。 エアコン1台あたりの年間電気代は、部屋の広さにもよりますが、約1万6,000円〜5万円かかります。
エアコンの電気代が高い理由は、外気温と冷暖房設定温度の差を埋めるため、多くの電力を消費するからです。だからこそ、冷房や暖房を使う夏場や冬場は、エアコンによる電気代が高くなりがちなのです。
また、冬場は夏場よりも電気代がかさむ傾向にあります。これは、冬のほうが、外気温とエアコンの設定温度との差が大きいためです。夏場は、外気温が30〜35℃になると冷房を付けることが多いでしょう。エアコンの設定温度を28℃にするなら、温度差は2〜7℃程度です。
一方、冬場は外気温が0〜5℃ということも珍しくありません。エアコンの設定温度が20℃の場合、外気との差は15〜20℃と大きく、たくさんの電力を消費するのです。
こうした要因で電気代が高くなってしまうエアコンですが、節電のためにできることはいろいろとあります。たとえば、
・室内温度は、夏は28℃、冬は20℃になるよう設定温度を調整する
・「弱」モードではなく、自動運転に設定する
・30分程度の外出なら付けっぱなしにする
・扇風機やサーキュレーターを併用し空気を循環させる
・2週間に1度フィルターを掃除する
・室外機のまわりに物を置かない(熱の通り道を作る)
などの工夫をしてみましょう。
第2位:洗濯機
洗濯機も電気代が高い家電の一つです。年間電気代は約8,000〜2万2,200円と金額に差がありますが、これは、洗濯機の使い方の違いによるものです。
洗濯機は、洗濯だけなら1回あたり約1.8円しかかかりません。しかし、乾燥まで行うと、ドラム型洗濯機では約24円、縦型洗濯機では約60円と電気代が跳ね上がるのです。
また、こまめに洗濯をすると、その分電気代はかさんでしまいます。
洗濯機の電気代を抑えるには、乾燥機能の使用は必要最低限にし、洗濯はできるだけまとめて行うようにしましょう。
第3位:食器洗い乾燥機
食事後の食器洗い、乾燥を任せられる食洗機。とても便利な家電ですが、電気代は3番目の高さです。手洗いよりコストは安くなると言われているものの、食洗機の電気代は、1回あたり約20円(11リットル、卓上タイプ)。1日1回の使用で年間の電気代は約7,500円、1日2回の使用では約1万5,000円です。
洗濯機同様、食洗機も乾燥機能を使うと電気代が高くなります。洗浄のみなら1回あたりの電気代は約1円ですが、乾燥まで行うと電気代は約10円と、10倍にも膨らむのです。
そのため、乾燥機能は使わずはじめから自然乾燥にする、もしくは、10分程度乾燥機能を使い、あとは食洗機のふたを開けて自然乾燥させると、電気代を節約することができます。
第4位:冷蔵庫
生活に必要不可欠な冷蔵庫。しかし、冷蔵庫は24時間365日、常に電気を入れっぱなしにしているため、どうしても電気代が高くなります。年間電気代は、約6,000〜1万円です。
冷蔵庫は、庫内に食材がぎっしり詰まっていると、冷気の流れが悪くなり、電力を余分に使ってしまいます。電気代を節約するには、冷蔵室や野菜室に入れる食材は7割ほどにとどめ、適度なスペースを作りましょう。
一方で、冷凍室は、冷凍された食材が多く入っていると、食材がお互いを冷やすため、冷えた温度を保つ効果があります。冷蔵室や野菜室と違い、冷凍室は食材を詰めるほうが効率よく冷凍できるのです。
また、よく言われることですが、冷蔵庫の扉を頻繁に開け閉めすると、冷気が逃げてしまい、庫内を再び冷やすのに電力が必要です。冷蔵庫の開閉は、必要最低限にしましょう。
冷蔵庫の中が「どこに何があるかわからない状態」だと、食材を探すため扉を長く開けることになりますので、庫内を整理しておくこともおすすめです。
第5位:照明器具
照明器具は、「電気代が高い」というイメージがあまりないかもしれません。しかし、年間電気代は、蛍光灯なら1部屋あたり約6,000〜9,000円、LEDなら1部屋あたり約2,500円で、部屋の数だけ照明器具にかかる電気代は増えます。
家族が多く、それぞれが別の部屋で過ごす場合、照明器具の電気代が意外とあなどれない金額になっていることもあるでしょう。
照明器具の電気代を抑えるには、まず、使っていない部屋の電気はこまめに消すことです。ただし、照明器具は、スイッチをオン・オフする際に消費電力が大きくなります。そのため、トイレに行くなど、少し部屋を離れる程度ならスイッチは付けっぱなしにしておきましょう。
また、古い蛍光灯が切れたら、LEDに取り換えましょう。LEDは蛍光灯と比べ、電気代を約1/3に抑えることができます。照明器具は使う頻度が高いからこそ、小さな積み重ねで電気代を節約しましょう。
電気代が高い家電ランキングまとめ
古くなった家電の買い替えも節約につながる
4月からの新生活で新たに家電を購入する方、新年度を機に家計を見直したい方もいらっしゃるでしょう。電気代の高い家電を知り、使い方を工夫することで、上手に節電したいものです。
また、最新家電の中には、省エネ機能が搭載されている機種が多くあります。古くなった家電は思い切って買い替えると、長期的には電気代の節約につながるでしょう。
武藤貴子 ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント 会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中 この著者の記事一覧はこちら
そこでこの記事では、電気代が高い家電5つをランキング形式でご紹介します。電気代が高い理由や節約ポイントもあわせて解説しますので、ぜひ節電にお役立てください 。
電気代が高い家電トップ5
第1位:エアコン
電気代が最も高い家電は、エアコンです。 エアコン1台あたりの年間電気代は、部屋の広さにもよりますが、約1万6,000円〜5万円かかります。
エアコンの電気代が高い理由は、外気温と冷暖房設定温度の差を埋めるため、多くの電力を消費するからです。だからこそ、冷房や暖房を使う夏場や冬場は、エアコンによる電気代が高くなりがちなのです。
また、冬場は夏場よりも電気代がかさむ傾向にあります。これは、冬のほうが、外気温とエアコンの設定温度との差が大きいためです。夏場は、外気温が30〜35℃になると冷房を付けることが多いでしょう。エアコンの設定温度を28℃にするなら、温度差は2〜7℃程度です。
一方、冬場は外気温が0〜5℃ということも珍しくありません。エアコンの設定温度が20℃の場合、外気との差は15〜20℃と大きく、たくさんの電力を消費するのです。
こうした要因で電気代が高くなってしまうエアコンですが、節電のためにできることはいろいろとあります。たとえば、
・室内温度は、夏は28℃、冬は20℃になるよう設定温度を調整する
・「弱」モードではなく、自動運転に設定する
・30分程度の外出なら付けっぱなしにする
・扇風機やサーキュレーターを併用し空気を循環させる
・2週間に1度フィルターを掃除する
・室外機のまわりに物を置かない(熱の通り道を作る)
などの工夫をしてみましょう。
第2位:洗濯機
洗濯機も電気代が高い家電の一つです。年間電気代は約8,000〜2万2,200円と金額に差がありますが、これは、洗濯機の使い方の違いによるものです。
洗濯機は、洗濯だけなら1回あたり約1.8円しかかかりません。しかし、乾燥まで行うと、ドラム型洗濯機では約24円、縦型洗濯機では約60円と電気代が跳ね上がるのです。
また、こまめに洗濯をすると、その分電気代はかさんでしまいます。
洗濯機の電気代を抑えるには、乾燥機能の使用は必要最低限にし、洗濯はできるだけまとめて行うようにしましょう。
第3位:食器洗い乾燥機
食事後の食器洗い、乾燥を任せられる食洗機。とても便利な家電ですが、電気代は3番目の高さです。手洗いよりコストは安くなると言われているものの、食洗機の電気代は、1回あたり約20円(11リットル、卓上タイプ)。1日1回の使用で年間の電気代は約7,500円、1日2回の使用では約1万5,000円です。
洗濯機同様、食洗機も乾燥機能を使うと電気代が高くなります。洗浄のみなら1回あたりの電気代は約1円ですが、乾燥まで行うと電気代は約10円と、10倍にも膨らむのです。
そのため、乾燥機能は使わずはじめから自然乾燥にする、もしくは、10分程度乾燥機能を使い、あとは食洗機のふたを開けて自然乾燥させると、電気代を節約することができます。
第4位:冷蔵庫
生活に必要不可欠な冷蔵庫。しかし、冷蔵庫は24時間365日、常に電気を入れっぱなしにしているため、どうしても電気代が高くなります。年間電気代は、約6,000〜1万円です。
冷蔵庫は、庫内に食材がぎっしり詰まっていると、冷気の流れが悪くなり、電力を余分に使ってしまいます。電気代を節約するには、冷蔵室や野菜室に入れる食材は7割ほどにとどめ、適度なスペースを作りましょう。
一方で、冷凍室は、冷凍された食材が多く入っていると、食材がお互いを冷やすため、冷えた温度を保つ効果があります。冷蔵室や野菜室と違い、冷凍室は食材を詰めるほうが効率よく冷凍できるのです。
また、よく言われることですが、冷蔵庫の扉を頻繁に開け閉めすると、冷気が逃げてしまい、庫内を再び冷やすのに電力が必要です。冷蔵庫の開閉は、必要最低限にしましょう。
冷蔵庫の中が「どこに何があるかわからない状態」だと、食材を探すため扉を長く開けることになりますので、庫内を整理しておくこともおすすめです。
第5位:照明器具
照明器具は、「電気代が高い」というイメージがあまりないかもしれません。しかし、年間電気代は、蛍光灯なら1部屋あたり約6,000〜9,000円、LEDなら1部屋あたり約2,500円で、部屋の数だけ照明器具にかかる電気代は増えます。
家族が多く、それぞれが別の部屋で過ごす場合、照明器具の電気代が意外とあなどれない金額になっていることもあるでしょう。
照明器具の電気代を抑えるには、まず、使っていない部屋の電気はこまめに消すことです。ただし、照明器具は、スイッチをオン・オフする際に消費電力が大きくなります。そのため、トイレに行くなど、少し部屋を離れる程度ならスイッチは付けっぱなしにしておきましょう。
また、古い蛍光灯が切れたら、LEDに取り換えましょう。LEDは蛍光灯と比べ、電気代を約1/3に抑えることができます。照明器具は使う頻度が高いからこそ、小さな積み重ねで電気代を節約しましょう。
電気代が高い家電ランキングまとめ
古くなった家電の買い替えも節約につながる
4月からの新生活で新たに家電を購入する方、新年度を機に家計を見直したい方もいらっしゃるでしょう。電気代の高い家電を知り、使い方を工夫することで、上手に節電したいものです。
また、最新家電の中には、省エネ機能が搭載されている機種が多くあります。古くなった家電は思い切って買い替えると、長期的には電気代の節約につながるでしょう。
武藤貴子 ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント 会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中 この著者の記事一覧はこちら