長期化するテレワークは「マルチモニター」環境で快適に
感染の落ち着きと拡大を繰り返す中で、出社したり在宅ワークになったりと、なかなか落ち着かない日々が続いている。
いずれにしてもテレワークは、これからの働き方の1つとなることには間違いない。
テレワークが「今年だけ」の働き方であれば、急場をしのぐツールや対応方法でよい。
しかしテレワークは、どうやら今後の働き方として定着していきそうなのである。
テレワークが今後も続くのであれば、より快適なテレワーク環境を整えておきたい。
快適なテレワーク環境を手に入れるためのアイテムはたくさんある。
その中の1つがマルチモニター環境だ。
マルチモニター環境は、比較的手ごろなコストで簡単に設置や設定ができる。
それでいて作業改善など、効果が絶大、是非、お勧めしたい。
●追加するモニターを選ぶ際のポイント
マルチモニター環境とは、その名の通り、複数のモニターを使う環境のことだ。
複数のパソコンを使うのではなく、1台のパソコンに複数のモニターを接続して使う。
その結果、アプリを広い画面を使って作業ができるようになる。当然、仕事も快適に進むというわけだ。
マルチモニター環境を作る方法は簡単で、モニターを買ってきて使っているPCに繋ぐだけ。これでPCは自動的にもう1つのモニターを認識し、画面を広く使えるようになる。

しかも最近のモニターは、価格が安くなり、1万円程度から手に入る。
価格はモニターの大きさや解像度によって異なるが、特に画質などにこだわったプロフェッショナルな作業でない限り、それほど高いものは必要ない。
特にいま人気なのは「モバイルモニター」と呼ばれる製品だ。
薄い液晶パネルをスタンドで立てて使う。ノートパソコンをモニター部分だけにしたような製品である。モバイルモニターなら、軽くて扱いやすく、ノートパソコンと並べても使いやすい。
外部モニターを購入するときは、今なら「USB-C接続」ができるものを選ぼう。
これまでのモニターは、HDMI端子に代表される映像用の端子を専用ケーブルで繋いでいた。しかし最近は、外部機器の接続で最近主流になりつつあるUSB-C端子が映像にも対応し、USB-Cケーブル1本でモニターを繋げられるのだ。
ノートパソコンにはHDMIなどの映像出力端子が非搭載のモデルもあるので、USB-C対応モニターなら、ノートパソコンでマルチモニターを利用する際も安心だ。さらにUSB-C対応のモニターには、モニターからノートパソコンに電源供給ができる機種もあるため、ケーブル増やさず、スッキリした快適な作業環境を作れる。

「モバイルモニター」なら薄くて場所も取らない。写真はJAPANNEXTの「JN-MD-IPS1330FHD」。
●繋ぐだけで画面が増える
モニターをパソコンに繋ぐと、すぐに画面が増える。
左右のどちらかに画面が増えた状態になり、マウスカーソルを画面の端に動かすとジャンプするようで楽しい。増設側にはスタートメニューがなく、デスクトップが拡張された状態になっていることがわかるだろう。
そのままで違和感がないなら特に設定は不要だが、設定で調整して快適な環境にしよう。Windowsなら「設定」を起動し、「ディスプレイ」画面で設定を行う。
ディスプレイの設定では、増設したモニターの位置や解像度を調整できる。
設定画面のモニターをドラッグして移動すると、接続する位置を変えられるので、使いやすい方向に設定しよう。

Windowsの「設定」−「システム設定」−「ディスプレイ」を開く。複数のモニターが表示され、位置や解像度の調整ができる。

ディスプレイ設定では、「表示画面を拡張する」を選択する。
実際にアプリを起動すると、メイン画面にウィンドウが表示される。
このウィンドウを増設側にドラッグすると、モニターの境界を飛び越えて増設側のモニターに移動する。
つまり、メイン側と増設側でデスクトップを使い分けられるようになるのだ。
たとえば、
メイン画面側では、Officeを起動してテキパキと仕事を進める、
増設側では、ブラウザーやメールアプリを起動してネットの情報収集やメールのやり取りをする。
自分は椅子に座ったまま、まるで2つの机を同時に使って仕事をしているように作業ができる。
これがマルチモニター環境なのである。
ちなみに、スクリーンショットを撮ると、2つのモニターがつながった状態の画像になる。実際にはスクリーンショットのように横長のデスクトップで作業をしているのだが、モニターの境界線があることで、使い分けができるため、1台の細長いモニターで作業するよりも仕事がしやすくなる。
机に少しだけ場所の余裕があるなら、モニターを増やして仕事の効率を上げよう。
「机が狭い」というなら、モニターを空中で支える「モニターアーム」という製品もある。
何より、机にモニターが2つあることで、自分が「仕事がデキる」ように感じられ、気分良く仕事に取り組めないだろうか。

広々としたデスクトップをエリアごとに使い分ける。
執筆 八木重和
