千葉銀行新本店ビル竣工から1年、フリーアドレス・ペーパーレスの働き方改革が定着
また、コロナ渦によりオープンはしていないが、「地域社会との共生」を実現するため、演奏会や講演会が開催できる「大ホール」や、同行や千葉県の歴史等を紹介する「ちばぎん金融資料室」、そして、企業同士の共創コミュニティづくりの場として設けた「ちばぎんコワーキングスペース」など、地域に開放する予定の施設を備えている。
環境面では、複層ガラスによる冷暖房の効率化、放射空調、井戸水の使用など、ビル全体でのエネルギー使用量を抑える工夫が施されている。
一方、このようなハード面と同等以上に工夫をしたのが、ビルの使い方に関するソフト面の充実だった。新本店ビル建替えプロジェクトに当初から参加したという関氏によると、「2016年に働き方改革推進部が設置され、新本店ビルでどのように働くのか、働き方改革をいかに実践していくかについて議論した。翌年の2017年には新本部棟準備室が発足し、従前の議論をもとに新本店ビルの検討が本格化していった」とのこと。働き方推進部のメンバーは7人(うち3名が新本部棟準備室へ)だったが、そのメンバーは経営企画部や人材育成部、システム部・経営管理部などの様々な部署から集められた。各部がそれまで抱えていた課題や問題意識を持ち寄ることで、職員の生産性を高める仕組みをいかに新本店ビルの機能のなかに組み込むかに知恵を絞ったという。
一例をあげると、各部の業務時間を細かく分析したことで、「一日のうちに、会議と電話に費やしている時間がかなり多いことが分かった」(関氏)という。そこで、日常的なコミュニケーションの円滑化を図るとともに、会議時間の短縮を目指した。新本店ビルへの移転に伴い、職員には従来のデスクトップ型パソコンに代えてノートパソコンが支給され、ビル内では無線LAN、自宅等ではVPNに接続でき、Web会議にも参加可能な環境を整備した。執務フロアはグループ毎のフリーアドレス制とし、フロア内で気軽に打合せが行えるように、各所にモニター付きのスペースを設けた。また、会議室にもモニターを設置して、ペーパーレスで打合せや会議ができるように徹底した。
