野球大好き女子の菊池柚花さん【写真:荒川祐史】

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菊池柚花さんと「野球知識検定」の過去問題を解いてみよう

 皆さんこんにちは! 菊池柚花(きくち・ゆうか)です。栃木県出身の野球大好き女子です。東京六大学野球を観戦したのをきっかけに、野球に興味を持ちました。アマチュア野球、プロ野球をもっと深く知りたいと考えた時に、助けになってくれたのが“野球知識検定”です。分からないルールや野球の歴史を学んでいくと驚きや発見が多く、今年は5級を取得することが出来ました。次は4級を目指して勉強中。ここでは皆さんと過去問題を通じて、一緒に学んでいけたらと思います。

 今回のテーマは「打点がつくケースとつかないケース」です。野球知識検定4級の過去問題です。

問題:打者に打点が「つかない」のは、次のうちどのケース?
(1)振り逃げ
(2)四死球による押し出し
(3)フィルダース・チョイス
(4)打撃妨害

 この問題を考えるにあたっては「打点とは何か」を想像してみると分かりやすいかもしれません。好機で安打や本塁打を放ち、走者を本塁に還す場面がイメージとして強いかと思います。打席に入っていた打者のおかげで得点できたというケースです。

打点がつく基準は「打撃という行為に起因するかどうか」

 ルールブック「公認野球規則」を見ても、打点は「バッターがヒット、犠牲バント、犠牲フライ、または内野のアウト及び野手選択によってランナーを得点させる」(10.04(a))ことで記録されると定められていました。

 よって、(3)のフィルダース・チョイス(野選)は打点になるということで、正解ではありません。さらに読み進めると「あるいは満塁で、四死球、妨害(インターフェア)及び走塁妨害(オブストラクション)によってバッターがランナーとなったために、ランナーに本塁が与えられて得点が記録された場合には、バッターに打点を与える」という記述があります。

 つまり、(2)の「四死球による押し出し」と(4)の「打撃妨害」も打点になります。この問題の正解は、(1)の振り逃げになります。

 それでは、なぜ振り逃げは打点にならないのでしょうか?

 振り逃げの定義として「捕手が球審から3ストライクと判定された投球を正しく捕球できなかった場合に、打者が一塁へ進む権利を与えられるプレーのことで、記録上は三振になる」ということでした。つまり振り逃げに成功したとしても、打者の打撃行為があって得点に結びついたわけではないのが分かります。

 さらに振り逃げは打者の三振に加え、投手の暴投か捕手の捕逸という“エラー”が記録されることもあり、走者が生還したとしても打点はつきません。打点がつくか否かを判断する上では「打撃行為に起因するか」ということが重要な基準となっています。

※「First-Pitch」では、野球知識検定合格を目指し奮戦中の菊池さんと一緒に、野球への理解を深めていく連載をスタートさせます。同じく野球を勉強中のお子さん、保護者の皆さまにお読み頂ければ幸いです。(菊池柚花 / Yuka Kikuchi)