“女性と寝ることに狂った人間”チョン・ジュニョンの告訴を取り下げた元恋人が当時の絶望を明かす

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集団性的暴行で懲役5年の実刑を受けている元歌手チョン・ジュニョンを2016年に不法撮影容疑で告訴した元ガールフレンドAさんが、すぐに告訴を取り下げた理由を5年が経って明らかにした。

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Aさんは3月23日、とあるYouTubeチャンネルのコメントを通じて、2016年の告訴取り下げの理由を明らかにした。その動画コンテンツは、チョン・ジュニョンの事件について取材した内容が含まれていた。

自らを「2016年にチョン・ジュニョンを不法撮影容疑で告訴した人」と紹介したAさんは、「事件がすべて終結して真実が明らかになった今、5年間、間違って知られていながら、まともに伝えられなかった私の話をこの場を借りて直接正したい」と切り出した。

彼女は「私はチョン・ジュニョンをいい加減に、偶発的に告訴したわけではなく、告訴後、チョン・ジュニョンに付き合っているふりをしてくれと言われて告訴を取り下げたわけでもない」と強調した。

チョン・ジュニョン
「自分が有罪になる可能性があった」

Aさんは告訴を取り下げた最大の理由として、「申告後に弁護士と相談した結果、証拠不十分で私が逆に誣告罪となる可能性があるという話を聞いたから」とした。

当時、大学卒業を控えていたAさんは、「社会に第一歩を踏み出す重要な時期に、いくらチョン・ジュニョンに罪があっても、有名芸能人を相手にして自分に前科が残る可能性があるのは危険と判断した」とし、「警察の調査後、チョン・ジュニョンに告訴事実を知らせ、彼に会って謝罪と再発防止の約束を受けた。チョン・ジュニョンが一方的に動画を撮影した状況証拠を手に入れ、自分を守る手段を作ってから告訴を取り下げた」と説明した。

Aさんが告訴を取り下げた後、チョン・ジュニョンの嘆願書を作成し、「性関係動画はない」と容疑を否認した理由についても明らかにした。

彼女は「告訴は取り下げたが、チョン・ジュニョンが起訴意見で検察に送致されて彼が有罪判定を受けた場合、メディアに報道されることが心配だった。私はこの出来事から抜け出し、就職の準備に集中したかったし、当時の私の判断では、チョン・ジュニョンが早々に嫌疑なしとなってこそ、自分に2次被害を与える不必要なメディアの報道を防ぐことができると考えた」と述べた。

それとともに「愚かだと思われるかもしれないが、当時の社会の雰囲気上、このことが知られれば被害者に対する関心も生まれることが明らかだったし、性関係動画という具体的な被害事実が知られていることも、将来的に私の足を引っ張ると考え、ことが大きくなることを防ぎたいという考えだけだった」と打ち明けた。

またAさんは、「チョン・ジュニョンが自分以外にも数多くの女性の映像を流布し、人権を蹂躙して性的暴行まで行う悪質な人物であったことを知っていたら、絶対に協力していない」とし、「チョン・ジュニョンに罪を問うことが自分へのさらに大きな被害となると思い、彼を許し、擁護するしかなかった力のない新社会人だった私の心情は、ひどく無気力だった」と付け加えた。

最後にAさんは「自分の人生を取り戻すために努力してきたし、現在は幸せな生活を享受している。性犯罪被害者の心境に共感してくれ、一緒に闘ってくれる世の中になって本当に幸いだ」と伝えた。

先立ってチョン・ジュニョンは2016年9月、元ガールフレンドの同意なしに身体の一部を撮影した疑いで提訴されたが、検察の調査で嫌疑なしとの結論を受けた。チョン・ジュニョンは当時の議論でバラエティ番組『1泊2日シーズン3』(原題)などから降板となったが、芸能界に復帰している。

ただチョン・ジュニョンは2019年、いわゆる「バーニングサン事件」を通じて犯罪行為が明らかとなり、芸能界から追放された。

チョン・ジュニョンは2015年末から数カ月、団体トークルームで自分が違法撮影した女性の映像を数回流布した容疑(性暴行処罰法違反)と、2016年に江原道や大邱などで女性を泥酔させ、集団で性的暴行した容疑などを受け、懲役5年を宣告された。現在も収監中だ。