会見に臨んだ東須磨小の仁王校長(C)日刊ゲンダイ

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 熱湯入りのやかんを顔に押し付けられ、口にビール瓶を突っ込まれ、飲み干した瓶で頭を殴られ、膝蹴りやプロレス技をかけられ、首を絞められ呼吸困難に――その数なんと約50項目。

「恐怖の職員室」と化した東須磨小 いじめと諸悪の根源

 神戸市立東須磨小学校で、20代の男性教師が30〜40代の先輩教師4人からハラスメントを受けていた問題。一昨年から始まった先輩教師らによる一連の暴力行為は「悪ふざけ」や「いじめ」では片付けられない、想像を絶する虐待の数々だった。

 ドレッシングやキムチ鍋のもと、激辛ラーメンの汁を無理やり飲ませられ、はいていたジーンズをビリビリに破かれ、髪の毛や着ていた服に接着剤をかけられるなど、もうムチャクチャ。しかも「犬」「うんこ」「クソ」「クズ」呼ばわりされていたというから、人権侵害どころではない。

「被害教師が激辛カレーを食べさせられる動画には4人の加害教師以外にも数人の人物が写っています。誰がその場にいたか、市教委が調査している。今回、加害者を4人としたのは、あくまで被害男性の申告によるものです。聞き取り調査の結果、後から他に20代の男女3人がセクハラなどの被害に遭っていたことが分かったように、さらに加害教師が増えることになるでしょう」(学校関係者)

 4月の時点で同小の教職員数は31人。校長や養護教諭、事務職員らを除いた教員に限っていえば、わずか23人。被害教師4人、加害教師4人の計8人が今回の問題に関与しており、さらに増えるというのだから、まさに異常事態だ。

「ここに来て、加害教師らの児童に対する暴力行為も次々明らかになっています。被害男性の車の屋根に上がり、尻をロールの芯で叩いた30代の男性教師は3年前、指導に従わなかったことに激高し、6年生の男児を突き飛ばして右腕を骨折させている。彼はもともと、前校長と同じ小学校に勤務していて能力もあったことから、校内では特別な存在でした。また被害男性にスプーンでカレーを食べさせた女性教師も暴行、暴言の類いの話は事欠かない。2017年度のこと。忘れ物をした男児に腹を立て椅子の背もたれを引いて転倒させ、さらに倒れた男児の胸ぐらをつかんで起き上がらせた。この2人の指導の矛先がいつしか、新たに赴任してきた被害教師に向かったのです」(学校関係者)

 2年もの間、被害教師はよくこれだけの虐待に耐え、毎日のように子どもたちのために教壇に立ち続けたものだ。それに引きかえ、男性教師を蹂躙し続けた加害教師たちは、教育者である前に、人の心を持ち合わせているのだろうか。