審査員特別賞を受賞した青山イリスと花井瑠美

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「神戸コレクション2011A/W」の東京公演内で発表された「ワンライフモデルオーディション2011」。ここで審査員特別賞を受賞した青山イリスと花井瑠美にイベント終了後、話を聞くことができたのでここで紹介しよう。実はこの二人には意外な共通点があったのだ。

まず、青山イリスに受賞の感想を聞いてみた。「このオーディションを受けた一番の理由が、自分に冠を付けてファッションモデルとしてステップアップしたいと思ったからなので、今回、タレントやモデルとして大活躍しているローラさんも受賞したことのある審査員特別賞を頂けたのは本当に嬉しいです」と語った。

今回のオーディションはは審査や研修が四か月にも及んだ訳だが、その中で特に印象深かったことは何だろう?「研修期間からファイナリスト同士で顔を合わせることが多かったんですが、やっぱり女の子同士なので・・・以前からレースクイーンとして仲の良かった花井瑠美ちゃんとさえも喧嘩になることがあったんですね。でも、それを乗り越えて、レースという同じフィールドからモデルを目指し、一緒にファイナリストに残れ、最終的に受賞した賞も一緒だったというのが一番の思い出です。もう、瑠美ちゃんとは運命共同体という感じです」。

そう話すように、この二人は昨年からレースクイーンとして活躍しており、今回のオーディション以前から顔見知り。青山の方は耳の持病のため、今シーズン途中で止むを得ず引退したが、レースという共通項があったのだ。そんなレースクイーン時代に応援してくれたファンに今回も助けられたと青山は語る。「SamanthaThavasaの店舗研修の際に、私が接客しているお店にファンの人たちが来てくれたんです。そこでメンズラインのバッグを買ってくれたりして、すごく協力してくれたんですよ。その時、自分はこういったファンの人たちに支えられていて、本当に幸せだなと思いました」。

レースを通じて応援してくれたファンの存在は花井にとっても大きかったようだ。「今日もファンの人たちや、ZENT(花井が所属するチーム名)のチームメイトが会場に来てくれたので、とても心強かったです。特にファンの人たちは投票とかにも協力してくれたので、本当に感謝しています」。そう明るく話してくれた花井だが、実はここまで来る以前に大きな挫折を味わっている。彼女は体操選手として2006年に「全日本新体操選手権・女子総合の部」で優勝。翌年の2007年には「ユニバーシアード大会・新体操日本代表決定競技会」で優勝するなど、日本を代表する新体操選手だったのだ。ところが選手生命を絶たれるほどの大怪我をしてしまう。

「怪我をして選手生命を絶たれた時は本当に人生に絶望しました。でも、その時に自分を救ってくれたのがモデルの世界だったんです。友達が毎日のようにファッション誌を病院に持って来てくれて励ましてくれたんですね。なので、これからの目標はそんな風に私を救ってくれたモデルの世界でトップに立つこと。その時、以前の自分と同じように前に進めずにいる人たちがいるなら、努力次第で未来は変えられるということを伝えて行きたいと思っています」。

新体操で挫折を味わった花井と、持病のためレースクイーンをリタイヤせざるを得なかった青山。その二人がモデルという世界にチャレンジし、共に「審査員特別賞」という結果を出した。そんな二人がこれからモデルとしてどのような成長を見せてくれるのか!?実に楽しみだ。

(文・写真/矢沢隆則)

■関連サイト
神戸コレクション -公式サイト
ワンライフモデルオーディション -特設サイト
青山イリス -公式ブログ
花井瑠美 -公式ブログ