セウ・ジョルジ

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 セウ・ジョルジが、ニューアルバム『The Other Side』をリリースした。

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 本作には、ベック、マリア・ヒタがフィーチャーされ、Beastie Boysを手掛けるマリオ・カルダート・ジュニアがプロデュースを担当。ジャズとボサノヴァが行き交うサウンドを基調とした作品となっている。16年の歳月をかけて制作されており、ジャズやボサノヴァを中心に、洗練されたオーケストラ演奏で彩ったブラジル音楽の祭典を繰り広げる。

 ブラジリアンソウルとオーケストラサウンドとの出会いは、長年の友人であり、彼を敬愛するプロデューサーのマリオ・カルダート・ジュニアがきっかけだったという。カルダートは「セル・ジョルジほど活気に溢れる力強い歌声と才能を持つ人物と出会うことは、滅多にありません。1999年にロサンゼルスで彼と会った時、そう感じたんです」と振り返り、「それ以来、私たちの友情と敬愛の気持ちは深まるばかり。おかげで2人で自由自在に音楽を作れるようになりました」と語っている。

 また、本作の発端は純粋な感性のトキメキによるものとし、カルダートは「このアルバムが誕生したのは、ジョルジがナイロン弦のギターで、ケイン・アンド・エイブル(Cane And Able)の“Girl You Move Me”をシンプルなアレンジで演奏し、録音していた時でした。その演奏は非常に繊細かつダイナミックで、私は深く感動させられました」と伝えた。

 2009年から2018年にかけて段階的に録音された本作は、穏やかなムードと友情の中で生み出されたものとしている。ライブ感溢れるリズムの基盤は、セウ・ジョルジのバンドが担っており、カルダートは「ジョルジは、彼のミュージシャンたちを深く信頼し、誇りをもっており、彼らが自由に表現することを許しています。一人一人が各曲に特別な味わいもたらしており、これは彼らのアルバムでもあるわけです」と述べている。

 「あの魔法のようなスピリットと雰囲気を録音し、捉えることができたのは、私にとっても、私たち全員にとっても、まさに喜びに満ちた一週間でした」とカルダートは付け加える。プロデューサーとして、ミゲル・アトウッド・ファーガソンによるアレンジで作品が完成する様子を見守っていた。

 アルバムには、ミルトン・ナシメントの「Crença」、アルトゥール・ヴェロカイの「Caboclo」や、プロジェクトのインスピレーションとなったカナダのバンド Cane And Ableの「Girl You Move Me」といった楽曲のカバーを収録。また、「Quando Chego」は、セウ・ジョルジ、アルナルド・アントゥネス、マリーザ・モンチによって作曲された未発表曲であり、マリーザ・モンチは、アルバムバージョンにアーティストとしても参加する。

(文=リアルサウンド編集部)