【密着】“違反自転車”取り締まりの実態 一時不停止の40代女性「一発でダメなんだ」 飲酒運転あと絶たず『every.気になる!』
16歳以上を対象に自転車の交通違反にも反則金が科される「青切符制度」が導入され、5月1日で1か月。警視庁の取り締まりに密着すると、一時不停止や逆走などルールを守らない人のほか、飲酒運転をする人もいました。危険な違反の実態に迫りました。
■踏切で止まらず「指導・警告カード」

近年増加傾向にあるのが、自転車と歩行者の事故。警察庁によると去年は全国で3269件発生し、過去最多となりました。
事故を未然に防ぐため、4月23日、東京・JR蒲田駅近くの踏切では、警視庁が取り締まりを実施しました。子どもを自転車に乗せた男性は、踏切を渡り終えた後に呼び止められました。
◇

警察官
「分かりますよね? 警報鳴っているから。本当は鳴ったら止まらないとダメ」
別の警察官
「指導・警告カードをお配りしますので」
悪質性は低いとして、男性は指導・警告を受けました。
■正面衝突の危険…逆走する高齢男性

高齢の男性が、車の進行方向とは逆から走ってきました。逆走は正面衝突の危険性があります。
警察官
「右側通行は危ないので、左側通行お願いします」
高齢男性
「普通に走ってきてるでしょ? 急いでんの。警察があまりにもこういうこと(交通ルール)を国民に対して口出ししすぎ」
警察官
「安全運転心がけてください」
高齢男性
「それは分かってるよ」
警察官
「事故してからでは遅いので」
警察官に諭され、高齢男性はしぶしぶ指導・警告を受けました。
■警察官の注意に従わず「一時不停止」

4月24日の午前8時、JR蒲田駅近く。信号がなく一時停止する必要がある場所では、警察官が「一時停止です。止まってから進んでください」と呼びかけました。
警察官の注意に従わない自転車が、止まることなく交差点を渡り切りました。呼び止められたのは、40代の女性です。
警察官
「警察官が立っていたところで、なにか言われたと思う」
女性
「一時停止ですよね」
警察官
「そうそう、一時停止。標識も分かりますよね」
女性
「分かります」
警察官
「行っちゃった理由は? 急いでいたとか」
女性
「急いでいた。仕事で急いでいた」
■「注意だけかなと思っていた」

標識があることは知っていたものの、急いでいたため止まらなかったといいます。
「違反の内容を書いた告知書となります」と警察官から渡されたのは、反則金が科される青切符。4月から自転車にも導入され、一時停止しなかった場合、5000円を期日までに支払わなければなりません。女性は「反則金払うんですか? 1回で?」と驚いた様子です。
青切符を切られた女性に直撃すると、「一発でダメなんだっていう。注意だけかなと思っていたんですけど。なるべく気をつけてはいたんですけど、より気をつけなきゃなって感じです」と話しました。
■赤切符の対象となる「飲酒運転」

そして、警視庁が重点的に行っていたのが飲酒運転の取り締まりです。違反すると3年以下の拘禁または50万円以下の罰金となる“赤切符”の対象となります。
4月24日の午後10時半。「飲酒検問をやっております。こちらに、息強めにふーって吐いていただいて」と警察官が声をかけます。呼び止められた30代の男性は「急いでるんで」と言いました。
警察官
「もう1回いいですか? ふーって。運転手さん、何か飲んじゃった?」
男性
「はい…」
■基準値の4倍超…「酒気帯び」と判断

警察官は「(アルコール)検知します」と声を上げます。体内のアルコール濃度を測定すると、0.64mg/Lと出ました。基準値(0.15mg/L)の4倍以上です。酒気帯び運転と判断されました。
警察官
「どんなお酒飲みました?」
男性
「ハイボール」
警察官
「どれくらい飲みました?」
男性
「4杯くらい」
500mlのハイボールを4缶、自宅で飲んでから自転車に乗ったといいます。パトカーの中で詳しい事情を聞くと、男性は「スロットやっていたんで。夕方くらいに。それでイライラしすぎて家に帰ったんですけど」と説明しました。
◇

警察官
「(スロットで)負けたのでいったん家に帰って、イライラしていたのでお酒を飲んだと」
男性
「その通りです」
■赤切符を切られ、後日「出頭」に

男性は2時間ほど酒を飲んだ後、自転車で外出したといいます。「全く酔ってないですけど。基本的に俺酒強いんで。飲んでも別に(大丈夫)」。しかし、飲酒運転は重大な事故を引き起こすおそれがあります。
警察官
「分かってますよね? 結構なことだというのは」
男性
「それは本当に…。申し訳ないです、本当に。絶対これから気をつけます、本当に」
深夜に及んだ取り調べ。男性は赤切符を切られ、後日出頭することになりました。
警視庁は今後も、悪質な交通違反の取り締まりを強化していくということです。
(4月29日『news every.』より)