内山高志氏

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 元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏が3日、自身のユーチューブチャンネルを更新。2日に東京ドームで行われたボクシング・スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)とWBA・WBC・WBO同級1位・中谷潤人(28=M・T)の一戦を振り返った。

 試合は静かな立ち上がりから、8ラウンド(R)で中谷が前に出て圧力を強めた。9Rには中谷の右アッパーが井上のアゴをとらえる。10Rに中谷はワンツーをヒットさせたが、その後に偶然のバッティングで眉間から出血した。

 11R、井上の強烈な右アッパーが中谷の顔面をとらえると、中谷は左目にダメージを負い、井上が次々と強打を浴びせた。最終12Rまでもつれた試合は井上が3―0で勝利。両者は健闘を称え合い、抱き合った。

 内山氏は井上の盤石な試合運びに感嘆の声を上げる。

「どのラウンドも微妙に井上選手が取ってるなって感じで、僕は井上118―中谷110をつけた。中谷選手も強かった。でも結局井上じゃんって結果になってしまいましたよ」

 高度な技術がぶつかり合う展開となった。内山氏は「6Rまでお互いクリーンヒット1発もなかったっすね。集中力とテクニック凄い。距離がなかなか縮まらない」と指摘。

 8Rから中谷が圧力を強めたが、同氏は「中谷選手が踏み込んできた時、井上選手がヒュッって(かわす)。反応が凄い。中谷選手が動いた瞬間、すぐにカラダを切り替えてさばく技術とか、本当にNo.1だなって」とディフェンス能力の高さを絶賛した。

 その上で「競った試合だったけど、終わってみたら井上かぁのパターンだった。ボクシングのすべてを知っている。(中谷の)接近戦、アッパーが危険だとか言われてましたけど、それをさせない。井上尚弥という圧倒的存在感を見せつけてくれました」と、最後まで賛辞を惜しまなかった。