居酒屋チェーン「新時代」(SNSより)

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〈生ではございません。独自加熱製法で生と変わらない食感を実現しました〉──株式会社ファッズが全国に展開する居酒屋チェーン「新時代」のメニューがSNS上で話題になっている。

【写真を見る】SNSで話題になったメニュー「どる刺し(地鶏刺し)」、HP上で公開している調理方法

 居酒屋チェーン「新時代」は現在、驚異的なスピードで出店数を伸ばしており、北海道から沖縄まで、全国200店舗まで拡大している。看板メニューである揚げ鶏皮串「伝串」は税込み1本55円。ドリンクメニューもリーズナブルな価格設定で、多くのサラリーマンや学生から親しまれている。

 そんな同店が提供する「とり刺しユッケ」と「どる刺し(地鶏刺し)」について、あるX(旧Twitter)ユーザーが画像とともに〈独自加熱製法を謳ってるけど何度で何時間やったかマジで興味ある〉と投稿したことを発端に、〈どういう加熱調理したらこうなるのか〉〈どう見ても生っぽい〉〈普通にうまいので大丈夫ならいっぱい食いたい〉という反響が続出。当該ポストは240万件以上のインプレッションを獲得している。

 実際に「新時代」で両メニューを食べたという30代女性の証言。

「肉の表面は焼かれているようには見えず、かなり生っぽい食感なので初めはびっくりしました。メニューには、〈独自加熱製法で生と変わらない食感を実現しました〉と記載されており、独自加熱製法の詳細をもう少し発信してくれると、より安心して食べられそうです」

 食肉の加熱条件について、東京都保健医療局に問い合わせたところ、担当者から以下の回答が返ってきた。

「厚生労働省などでは、食肉による食中毒防止のために"中心温度75度で1分間以上"を加熱の目安として案内しています。

 低温調理でも中心部がしっかり加熱されていれば、肉の色は白っぽく変わります。肉の中の色が完全に変わっているかを、ひとつの判断目安とするのがいいでしょう」

ノウハウは社外秘

「新時代」の運営元は、「SNS等でのご意見については承知しております」とした上で、「当社としては法令に基づく衛生管理を適切に実施したうえで商品をご提供しております」と明言した。ただ、"独自加熱製法"の詳細については社外秘だという。

「まず、当社の『独自加熱製法』を用いた食品につきましては、提携工場にて厳格な衛生管理のもと製造しており、製造方法の詳細は事業運営上の重要な機密情報であるため公開しておりません。

 また、製造された商品の安全性については、第三者機関による菌検査を実施し、陰性が確認されたもののみを出荷しております。これらの工程は、食品衛生法および関係行政機関が定める基準に基づき運用していることを申し添えます。

 さらに、当社商品を模倣した店舗・商品が多数存在する状況を踏まえ、レシピや製造条件などのノウハウは社外秘としており、公開は行っておりませんこと何卒ご理解賜れますと幸いです」(運営元の担当者)

 なお、前述の女性客は「味はおいしかった」という──。