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ホルムズ海峡をめぐり、イラン側は船舶を「だ捕」したとされる映像を公開しました。停戦協議の日程が決まらないなか、イラン情勢は混迷を極めています。

イランが“だ捕”映像公開 信号出さずに海峡通過しようと?

イラン国旗を掲げ海上を走る1隻のスピードボート。目指した先は、その何倍もの大きさの貨物船です。

船の横にボートをつけると、はしごをかけ、船内に乗り込んでいきます。はしごを登っていたのは覆面姿の集団。迷彩の服に銃を担ぎ、顔はマスクのようなものでおおわれています。

イランの革命防衛隊が、ホルムズ海峡で貨物船をだ捕した瞬間とされる映像です。戦闘員らが銃を構え、船の内部に侵入する様子もとらえられていました。

革命防衛隊は「ホルムズ海峡を許可なく通過しようとしたとして、貨物船2隻をだ捕した」と発表しました。

その航路を、船の位置情報を可視化したサイトでみてみると、だ捕された2隻はペルシャ湾から、ホルムズ海峡に向かって、航行していたことがわかります。

ただ、その航路は海峡付近に入ると、信号が途切れたことを示す点線になりました。信号を出さずに、海峡を通過しようとしていたのでしょうか。

ロイター通信によりますと、2隻とも乗員は全員無事だということです。

■「54日間もこの紛争地帯に取り残されています」

アメリカイスラエルイランへの先制攻撃をして以降、初めてとなる、イランによる船舶のだ捕。

ホルムズ海峡周辺の緊張が高まるなか、ペルシャ湾に足止めされている原油輸送船の船長は…

原油輸送船の船長
「本当にやりきれない思いです。54日間もこの紛争地帯に取り残されています」

ペルシャ湾には何百隻もの船が立ち往生していて、いまも2万人近い船員が取り残されているといいます。

原油輸送船の船長
「無人機や正体不明のボート・ミサイルが来ないか、常に警戒し続けています。これは異常なことです」

■トランプ大統領は“手応え”強調も…イランは戦闘能力を誇示

開放の見通しが立たないなか、アメリカメディアの報道によりますと、国防総省は、イランが設置した機雷について、完全に除去するには半年かかる可能性があるとの見通しを示しました。

こうしたなか、戦闘終結に向けた交渉をめぐっても、かけひきが続いています。

アメリカ軍によるイランに対する海上封鎖について、トランプ大統領は「封鎖の方が爆撃よりもイランを怖がらせている」と、経済的な圧力による手応えを強調。

ただイランとの停戦については、“期限を明確に設けない”との考えを示していて、24日にも再協議を実施するとの報道もでています。

一方21日、イランの首都テヘランの広場に登場したのは、巨大な弾道ミサイルです。圧力には屈しないと、戦闘能力を誇示。再協議にも応じない姿勢を崩していません。