中島健人は唯一無二の存在だーー32歳の誕生日に寄せて、人々の心を掴み続ける“アイドル”としての在り方
中島健人が3月13日に誕生日を迎えた。32歳――今の彼には、「脂が乗っている」という言葉がよく似合う。ソロアーティストとして、自らをプロデュースしていくその手腕は見事と言うほかない。中島自身のファンはもちろん、“推し”がいるすべての人の心を掴んでしまう。そんな“ケンティー”という逸材は、これからどこまで私たちを楽しませてくれるのだろうか。その進化から、目が離せない。
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■ソロで広がった“ケンティーワールド”と変わらないアイドル性
2024年、中島はソロアーティストとして新たな一歩を踏み出した。この決断に、寂しさを覚えたファンも少なくなかっただろう。しかし、彼が生み出すクリエイティブを見れば、“ケンティーワールド”を築き上げるためには、この環境を手に入れることが必然だったのだと納得させられる。
音楽面ではステージでの圧巻のパフォーマンスはもちろん、自らの手で楽曲制作にも携わる。2013年に発表した「CANDY~Can U be my BABY~」は、彼の名刺とも言える一曲だ。さらに「SHE IS...LOVE」「IDOLIC」とあわせた3曲を、「香りを纏って楽曲を聴いてほしい」という発想から香水としても展開(※1)。こうしたアイデアを実現してしまうところにも、中島らしいプロデュース力が表れている。
今年1月、有明アリーナで開催されたライブ『THIS IS KENTY -IDOL ver2.0-』では、“けんしげひー”こと中島、重岡大毅(WEST.)、岩本照(Snow Man)の3人で楽曲「スリーマンセル」をサプライズ披露。長年、親交を深めてきた間柄だからこそ紡げる歌詞が楽しめると、多くの人に笑顔をもたらした。
そんな新しいチャレンジをしながらも、これまでの歩みを支えてくれた事務所やファンたちへの敬意も忘れない。2ndアルバム『IDOL1ST』のリード曲「XTC」では、少年隊の名曲「仮面舞踏会」のサウンドやフレーズを取り入れる粋な仕掛けも大きな話題に。その気配りとバイタリティには脱帽だ。
さらに、思わぬ角度からさまざまなアーティストたちと音楽仲間とも呼べる関係性を次々に構築していくところも頼もしい。☆Taku Takahashi(m-flo)、キタニタツヤ、PAS TASTA、Sho(MY FIRST STORY)らとのコラボレーションを実現させた2ndアルバム『IDOL1ST』は、「オリコン週間アルバムランキング」で見事1位を獲得(※2/オリコン調べ)。渡辺直美とフィーチャリングした楽曲「Gods' Play feat.Naomi Watanabe」のMV動画は現時点(3月12日)でで600万回再生を突破し、注目を集めた。
そんな大躍進を続ける中島だが、それでもファンに「遠くへ行ってしまった」と感じさせないところに、彼のアイドルとしての“天賦の才”がある。アルバム1位の知らせを受けた瞬間の喜びをSNSに投稿(※3)。カメラを向けられていることをまったく意識していないとは言わない。けれど、それでもそこに映るのは飾らないピュアな表情だとわかる。
「ちょっとさー、メイクしてるときに言ってくれよ」と困ったように笑う姿も、アイドルとしては満点のリアクション。そして、すぐさま「全然いいけど!」と素顔を見せることをためらわないその言葉には、ビジュアルだけでなく自分の内面までもさらけ出せるという自信がにじむ。まさに、根っからのアイドルであることを示す一言だ。手に持ったアルバムで顔を隠してはいるものの、中島が感極まった表情を浮かべるところで映像は終わる。そこから伝わってくるのは、ソロという道を選びながらも、決して“独り”ではないという実感。人生の大きな岐路を支え、応援し続けてきたU:nity(中島のファンの呼称)への深い愛情が込み上げてくる様子が見て取れた。
■日本のアイドル精神を誇る、世界の“ケンティー”へ
中島の強さは、誰よりも“ファン目線”であることだ。映画、音楽、『遊☆戯☆王』、『仮面ライダー龍騎』(テレビ朝日系)など、人生をかけて“推し”にハマる楽しさを中島自身が知っている。だからこそ、ファン側の気持ちを汲み取った“推される側”のあるべき姿を体現しようとする――いや、むしろその期待を上回ろうとしているのだ。
その視点はグッズにもはっきりと表れている。なかでも象徴的なのが「IDOLICの魔法」と名付けられた、写真を入れ替えられるライトスティックだ。中島はこれを「全てのアイドルのカードが入る魔法の杖」と説明し、それぞれの“推し”の写真を入れて楽しめるアイテムだと紹介(※4)。自身のファンだけでなく、広く“推し活”文化そのものに寄り添う発想は、懐の深さを感じさせるものとして大きな話題を呼んだ。
さらに印象的だったのは、その丁寧なプロモーションだ。ライトスティックの使い方を自ら解説し、こだわりを語るYouTube動画までをも公開。そこからは、このアイテムを誰よりも中島自身がほしかったのではないかと思わせる、どこか微笑ましい情熱が伝わってくる。
彼は、「こういうのが欲しかった!」と思わせるものを次々と形にしていく。そのクリエイティブスタイルは、やがて“中島健人”という存在そのものを、「こういう“推し”が欲しかった」と思わせるものへと昇華させているようにも映る。楽曲、ステージ、映像、そしてグッズ。ミュージシャンであり、俳優であり、さらにはプロデューサーとしての側面も発揮する。その多彩な才能を広げながらも、軸にあるのは“素顔からアイドル”という在り方だ。まさに唯一無二の存在と言えるだろう。
ラジオ『京成電鉄 presents 中島健人のエヌトワ』(bayfm)2月21日放送回では、彼が見据える未来の景色についても語られていた。次はドーム、その先は『グラミー賞』へ「行ったりましょう!」と。その挑戦はすでに始まっている。「今後、海外に行くときには、現地の人たちの鼓膜の中に存在している周波数に自分の音楽を合わせていかないといけない」。そんな覚悟のもと制作されたのが、英語曲「Frequency」だ。
一方で、“新しいじゃんけんの概念”という遊び心を発揮した「最初はキュン!」のような楽曲も生み出せる。そんなアーティストは、“ケンティー”しかいないだろう。「僕自身もアイドルというアイデンティティを持って、ケンティーというポリシーを抱え、世界に挑戦しようかなというタイミング」と語る中島。今年の誕生日が、やがて「世界がケンティーを見つける前夜だった」と振り返られる日になる――そう思わせる現在地に、彼はすでに立っている。
※1:https://kenty-fragrance.jp/news/9mnb76o1vw※2:https://www.oricon.co.jp/news/2438425/full/※3:https://x.com/KENTO_Team_N/status/2026584450281386254※4:https://www.instagram.com/reels/DSmrdXekoOa/
(文=佐藤結衣)
