「貢献してないわけではない」12打数無安打、近藤健介に何が起きている? 球界OBが徹底解説「サトテルは使ってもいい」【WBC】

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日本球界きってのスラッガー、近藤も苦しんでいる(C)Getty Images

 日本代表「侍ジャパン」は3月8日に第6回WBC1次ラウンドC組のオーストラリア戦(東京ドーム)を戦い、4−3で勝利。C組1位で6大会連続の8強進出を決めた。

【WBCピンチ】侍ジャパン近藤健介が3試合無安打…チェコ戦は外すべき?今後の起用について高木豊の見解は!

 これでアメリカでの戦いを見据えることになるが、気がかりな点もある。メジャー組の大谷翔平、鈴木誠也、吉田正尚がそれぞれ本塁打を放つなど好調な中、国内組の状態も注目されている。

 前大会は不動の2番打者として世界一に貢献した近藤健介は、3試合を経過し12打数無安打、1四球となっている。

 3戦目のオーストラリア戦は初戦、2戦目の2番から3番に変更。重責のかかる大谷の後ろの打順から少し離された形となったが、快音は聞かれなかった。

 2023年に本塁打、打点の二冠、24年に首位打者と球界きってのスラッガーに何が起きているのか。球界内からも考察の声が上がっている。
 
 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は3月9日に自身のYouTubeチャンネルに「【WBCピンチ】侍ジャパン近藤健介が3試合無安打…チェコ戦は外すべき?今後の起用について高木豊の見解は!」と題した動画を更新。侍ジャパンの起用について独自の考察を加えている。

 近藤の果たしている役割に関して、「初戦(台湾戦)だって自分を犠牲にして進塁打を打ちに行ったりだとか、貢献してないわけではない」と高木氏。

 その上で「大谷の次を打つバッター、精神的、技術的」に相当プレッシャーがかかると指摘。「(近藤は)相当苦しんでいるだろうな」と心中を慮る場面も。

 侍首脳陣もアメリカに移ってからの調整を見た上で今後の起用を決めていくのではないかと話した。

 巧みなバットコントロールと抜群の選球眼を兼ね備えていることで「何かをきっかけに取り戻すと思う」と復調のきっかけさえあれば、調子を取り戻すと見る。
 
 また不振の背景にも目を向けた。「ストライクゾーンが合わない、出塁など考えなきゃいけないことがたくさんあって、うまく消化できない、ジレンマもあると思うな」と与えられた役割をこなそうとするあまり、かたくなっている可能性もあるとした。

 「ベルトより低い(のがゾーン)、ベルトより低いのは見逃せばボールと取ってくれると分かっているから、ボール球に手が出ない」と自身の打てる球を打ちにいけないから、なかなか安打にも繋がらないとした。

 一方でチーム内では、8日のオーストラリア戦、2−1の8回一死一、三塁に代打で出場した佐藤輝明の打撃も注目されている。初球を逆らうことなく逆方向へ、値千金の適時二塁打を放ち、状態の良さをアピールした。  

 佐藤の適時打の内容に関して高木氏も「安心感あるヒット」としながら、「サトテルは使ってもいいと思う」と今後は先発の可能性も浮上すると予測。

 その上で「コンちゃんと替えるのか、岡本和真を替えるのか」とこちらも10打数1安打と状態が上がってこない岡本と替える可能性もあるとした。

 いずれにせよ近藤に関しては「アメリカ行って調整期間もあるから、立て直してくると俺は信じている」と話した高木氏。

 1位通過が決まったことで今後を見据えて、10日に行われるチェコ戦の選手起用にも注目が高まる。世界一連覇への道に引き続き、熱視線が向けられそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]